健康

女性のための漢方講座「花粉症」編

(2018年2月1日号掲載)

あれっ、まだ寒いのに花粉症?

鼻水の色で体質チェック
玉嶋貞宏 院長
玉嶋血液内科
漢方診療所

玉嶋貞宏 院長
1958年、兵庫県生まれ。浜松医科大学卒。共立湖西総合病院、聖隷浜松病院を経て2012年に開業。日本血液学会認定血液専門医・日本東洋医学会認定漢方専門医
浜松市中区住吉1-24-1NTT住吉ビル4F
TEL.053-412-0100

花粉症というと、2月中旬~5月初旬に多いイメージがあります。ですが、1月〜2月初頭でも花粉症になる患者さんがいます。どの時季に花粉症の症状が現れるかは、その人の体質に関係します。

漢方では、外にある「邪」が体の中に入り込むと病気が起こるという考え方があります。天候の影響を受けて出現する症状が、その代表例です。夏に熱中症になりやすい、冬に下痢をしやすい、梅雨の時季は関節が痛む、乾燥の時季は咳が出やすい......。こういった症状を経験したことはないでしょうか。

暑さ、寒さ、湿気、乾燥は、外邪として体に入り込もうとします。それも弱いところを狙ってきます。胃腸が冷えていれば寒邪はそこを狙ってきますし、燥邪は乾燥した肺に強い影響を与えます。

今の時季、インフルエンザが流行していますが、これは、風(かぜ)に乗った寒邪、つまり風寒邪(ふうかんじゃ)によって起こると考えます。 花粉も風に乗ってやってくるため、寒い時季は風寒邪となることが多くあります。1月初旬に鼻炎症状が出る場合は冷え性の可能性があります。

前回の「頻尿」では、尿の色についても解説をしました。漢方では、体内にある液体は冷えていると無色透明になり、熱を帯びると色が付くとされています。

これを花粉症に当てはめると、冷え性の人の鼻炎症状は無色透明でさらさらとした鼻水が出ると考えられます。ただし、副鼻腔炎を合併すると色のついた鼻水になることがあります。体に冷えがあるタイプの患者さんには、体を温めるタイプの漢方薬を処方します。その代表は「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」です。

一方、暖かくなってから花粉症になる人は鼻水は黄色く、粘り気があるものになりやすいと考えられます。この場合は、熱を冷ます漢方薬を処方し、体の寒熱のバランスを取り戻す治療を行います。