子育て

教育相談SOS-その3

親子の絆を深める子どもの上手な「褒め方・叱り方」

(2017年10月26日号掲載)

子育てをしている人の中には「子どもの褒め方や叱り方が分からない」という人は少なくないようです。より良い親子関係を築けるよう、言葉の投げかけ方を考えてみましょう。

当たり前のことを褒める

子どもへの「褒め方・叱り方」を考える時に大事なのは、良い親子関係を作ることです。「叱る」ということは、相手の欠点を指摘します。子どもが悪いことをしたからといって、欠点ばかりを指摘していたら、親子関係は悪くなる一方です。日頃から良好な親子関係がなければ、子どもは親の言うことを聞こうとは思わないでしょう。

親と子の関係を良くする方法の一つは、子どもを「褒める」ことです。ですが、子を持つ親の中には「どんな時に褒めたらいいか分からない」「褒めるタイミングがない」という人もいるかもしれません。そんな場合は「良いことをしたら褒める」のではなく、「適切な行動ができたら褒める」ことから始めてみましょう。

「適切な行動」というのは「家に帰ってくる」「家で寝る」「ご飯を食べる」「朝起きる」といった、日常生活を支障なく送るために起こすアクションのことです。「家に帰ってきてくれたから心配しなくて済むわ。ありがとう」「朝起きてくれて、助かっているよ」と、親が子に言えば、関係はどうなるでしょうか。少なくとも悪くなることはありません。「できて当たり前」という思い込みを一旦外して、"ありがとう"の視点で子どもを見つめてみましょう。

子どもの良心に語り掛ける

次は、子どもを叱る場合です。どんな言い方をすれば、きちんと思いを伝えることができるでしょうか。

例えば、子どもが夜遅くに外出しようとする場合を考えてみましょう。子どもに向かって「(あなたは)外に出てはダメ」とストレートに注意をしたくなるものです。ですが、このように相手を主語にした言い方は、相手を見下して一方的に聞こえやすいものです。

そんな時は「私」を主語にした言い方に変えてみましょう。「夜遅いと、お母さんは心配になっちゃうんだけど」というように、主語を「私(この場合はお母さん)」にするとソフトに聞こえ、「売り言葉に買い言葉」のような反発はかなり減ります。このように「私(英語でI)は~と感じる」という伝え方を「アイ・メッセージ」といいます。

「~してはダメ」「~してはいけない」という注意の仕方では、言われた方は自分自身を否定されたように感じます。欠点ばかりを指摘された子どもは「親に好かれていない」と感じて、劣等感を抱いたり、自暴自棄になったりしやすいものです。親が困っていることを子どもに伝えることで、「そんなに心配をかけているのかな」と反省を促すことができます。頭ごなしに叱るのではなく、子どもの良心を信じることが大切です。

叱る時は「私」を主語に

取材協力/浜松市教育委員会 教育総合支援センター ☎053-457-2424(相談専用ダイヤル)