ひどくなったら手術も…外反母趾を食い止めよう
足の親指の付け根が外側に突き出る「外反母趾」。痛くないからと放っている方も多いのでは。岡田整形外科(浜松市浜北区中瀬 TEL053-580-0366)の岡田雅仁院長に症状や予防法などについて伺いました。(2007年11月29日号掲載)
患者は女性が9割 骨の変形により痛みも
外反母趾は足の親指の付け根が外側に突出している疾患です。程度によって症状は異なりますが体重がかかると痛くなり、特に靴を履くと痛みが増すのが典型的な症状。進行すると付け根の関節が「く」の字になり、靴による圧迫摩擦が生じたりバニオン(炎症)による強い痛みを伴ったりします。さらに変形が進めば病的脱臼や変形性関節症にまで発展することも。原因は先天的な偏平足と後天的なものの2種類。どちらにしろ発症する患者の9割が女性で、発生年齢には二つのピークがあります。一次ピークは10〜20代。先天的な要因を持つ人がハイヒールを履き始めると悪化を助長させてしまうのです。一番多いのは二次ピークの中年期。このころになると肥満や筋力の低下が起こります。そして日常生活で長時間ハイヒールを履くようになることで外反母趾が発生しやすくなるのです。特に足幅のアーチがなくなった人が先細りのハイヒールを履いた場合には、外反母趾をますます進行させることになります。
1〜2週間で退院 グッズや体操で予防
一度発症すると自然治癒は望めません。変形に対しては理学療法や運動療法のほか、装具による治療を行います。痛みには内服薬や外用薬を用います。変形や痛みが強い上にレントゲン撮影の結果、外反母趾角が30度以上、または指の付け根にある中足骨間角が15度を越える場合は手術が必要なケースも。主には骨を切って矯正する手術が行われますが病院によってその方法はさまざまです。以前は手術入院が1カ月必要でしたが、医学の進歩により片足の手術なら1〜2週間程度で退院可能に。手術と聞いただけで拒否する方もいるようですが、術後の経過(いつ歩けるか、スポーツができるまで回復するのはどのぐらいの期間が必要かなど)を聞いてから判断しましょう。
予防するには靴選びがポイント。ヒールは3cm以下が望ましいでしょう。形状は先端が広く、履いていても指先が動くものがお勧めです。さらに入浴後など、関節が柔らかくなっている時にマッサージやホーマン体操(右図参照)を行うのも良いでしょう。



