甘く見ないで突き指やねんざ
軽い運動や日常生活でも起こるねんざや突き指。「大丈夫」と放っておくと、関節がスムーズに動かないなどの後遺症が出たり変形したりすることもあります。こぼり整形外科クリニック(浜松市北区根洗町 TEL053-438-3133)の小堀かおり理事長に正しい対処法について伺いました。(2008年5月22日号掲載)
痛みがひどい場合は骨折の可能性も

ねんざは関節部分の靱帯(じんたい)などに無理な力が加わって損傷した状態です。体中の関節ならどこにでも起こりますが、多いのは足首を内側にひねる足関節ねんざです。程度は靱帯が伸びる、部分的に切れる、完全に切れるの三つに分かれます。同じく靱帯のけがで、指を伸ばしたまま地面などに突いたりして指の靱帯を痛めた場合を突き指といいます。突き指で気を付けたいのは、槌指(つちゆび)といわれる症状です。これは第一関節が曲がったまま伸びなくなってしまった状態ではく離骨折や関節にある伸展筋の損傷が原因で起こります。
ただのねんざや突き指と思っていても骨折していることがあります。患部に痛みがあったりスムーズに曲げ伸ばしできなかったりするようなら整形外科に行くことをお勧めします。
素早い処置で早期回復

腫れやけがの広がりを抑え、早い回復にもつながるのが応急処置で、安静、冷却、圧迫、挙上(きょじょう)を順番に行います。けがの後すぐに行う「安静」は血管や神経の損傷を防ぐためのもの。添え木やテーピングで固定します。次の「冷却」ではビニール袋などに氷を入れて患部に15~20分ほど当てます。なお一回目の冷却は患部に急激な変化が起きる6時間以内に行わないと効果が期待できません。また痛みが続くようであれば1~3日は折を見て冷やします。「圧迫」はスポンジやテーピングパッドを患部に当て弾力包帯やテープなどで巻き内出血を防ぎます。ただし、テーピングは初心者はむやみに行わず経験者や専門医に任せた方が安心です。最後に心臓より上にけがの部分を上げる「挙上」を行います。
ひねった日は患部を温める行為は厳禁、入浴も控えてください。再発を防ぐには応急処置後にきちんと病院で診てもらい、アドバイスを受けながら動かせる範囲で関節を柔らかくする運動を行うと良いでしょう。













