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旅行者は注意を!エコノミークラス症候群

夏も近づき、旅行シーズン到来ですね。そこで気をつけたいのがエコノミークラス症候群。最悪の場合、死に至ることもあるというこの病気の予防法を野村クリニック(浜松市北区初生町 TEL053-414-1007)の野村紀之院長に伺いました。(2008年6月26日号掲載)

静脈にできた血栓が肺へ

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エコノミークラス症候群は、飛行機の機内などで長時間座ったままの状態でいることにより発症する病気です。名前から誤解されがちですが、ビジネス・ファーストクラスでも起こり、医学的には急性肺血栓塞栓症と呼ばれています。症状は息切れや胸の痛みなどで重症になると失神やショック状態、心臓停止などに陥ります。機内、空港、旅行後の1週間以内に起こり、飛行距離が長くなるほど発症率は高くなるようです。



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座ったままの状態が長時間続くと、脚の静脈の血流が滞って血栓(血の塊)ができます。これが血流に乗って肺の血管を詰まらせることによりエコノミークラス症候群は発症。通常、血液は動脈を通って全身へ行き渡った後に静脈から心臓へ戻りますが、脚から心臓へ血液を押し上げるにはポンプとなる脚の筋肉の収縮が不可欠です。そのため、ずっと同じ姿勢で脚を動かさないと血液の流れが悪くなり、血栓ができやすくなってしまいます。


血液の流れが悪い肥満体型の人や血液中の水分が少ない高齢者などは、リスクが高くなりがちです。また女性は「肥満の傾向が強い」「フライト中にトイレに立つことを避けるため、座りっぱなしになりやすい」などの理由から男性よりも発症率が高いといわれています。経口避妊薬の服用も血が固まりやすくなるため、注意が必要です。

脚を動かし水分補給を

一番の予防法は、脚を動かして血流の流れをスムーズにすること。2~3時間に一度はトイレまで歩き、軽く屈伸運動をするのがお勧めです。トイレに行きやすいように通路側の席を選ぶのもポイント。立てない場合は1時間に5分程度、かかとの上下運動を行ってください。


水分をこまめにとることも大事です。血液中の水分が少ないと血液の流れが悪くなります。ただし、アルコールや緑茶、紅茶は利尿作用があり脱水症状に陥る危険性があるため注意が必要です。遠慮なく客室乗務員に言って水をもらうようにしましょう。


エコノミークラス症候群は座ったままの姿勢が長時間続く状況であれば、どこでも発症する可能性があるものです。空調のきいたオフィスでずっと座って仕事をしている方も、上記の対策を行って予防に努めてください。

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