加齢とともに痛みだす変形性ひざ関節症
中高年になるほど患者数も多くなるといわれる変形性ひざ関節症。女性の方がなりやすいともいわれるこの症状について、中西整形外科医院(浜松市西区入野町 TEL053-447-1611)の中西昌院長に話を伺いました。(2008年7月24日号掲載)
軟骨のすり減りで発症
変形性ひざ関節症とはひざの動きをスムーズにする軟骨がすり減り、滑膜(かつまく)の炎症が起こることによって発症します。軽い場合はひざに違和感を覚える程度ですが、悪化すると痛みを伴い、最終的には骨同士がくっついて動かなくなることも。こうなると通常の日常生活を送ることさえ難しくなってしまいます。
女性の患者数は男性の2~4倍といわれています。これは女性の方が肥満の傾向が高いこと、正座や横座りなどひざの負担となる座り方をする機会が多いことなどが要因です。特に人間は歩くだけでもひざに体重の2~3倍の負荷がかかるため、肥満は大きな危険因子となります。腰やまた、足など別の部分の問題がひざに影響を与える場合も。軟骨はすり減ると再生が困難なため、高齢になるほど発症率が高くなります。

日本人に多いO脚も、ひざの内側の軟骨がすり減る一因です(図1参照)。重度になると、外から見ても分かるぐらいにO脚変形が進行。症状により治療法は異なりますが、手術で治す場合と、薬や運動、装具などを駆使して症状改善を図る場合とに大きく分けられます。
適度な運動で筋肉強化を
ひざの回りの筋肉には、関節にかかる負担を軽減させる働きがあります。ひざが痛いからといって動かさないと筋肉は衰え、症状は悪化。改善するにはひざへの負担を減らすことと、筋肉をつけることを両立させなければなりません。
痛みが少ない時期は、太ももの筋肉強化体操(図2参照)を行いましょう。ひざに過度な負担をかけることなく筋肉を鍛えることができます。お風呂やプールの中でひざの曲げ伸ばしすることも有効です。水温は温かい方が血液の循環が良くなって効果的。固い床の上などでの運動はひざに負担がかかるので避けてください。
若い人でも注意が必要です。女性はかかとの低い靴を履くことを心掛け、ひざに負担をかけないように。肥満の人は食生活の改善をしましょう。間食をなくせば、1カ月で1kg程度のダイエットは難しくありません。運動をして脂肪を落とし、筋肉をつけることが一番の予防となります。













