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知りたい!元気の秘密

見落とさないで橋本病のサイン

甲状腺が炎症を起こすことによって発症するという橋本病。単に「体がだるい」というだけで、見過ごされてしまう場合が多いといわれています。症状の特徴などについて、石垣甲状腺クリニック(浜松市中区松城町 TEL053-455-0241)の石垣克医師に話を聞きました。(2008年10月23日号掲載)

体がだるく気持ちもダウン

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甲状腺はのどの前面にあり、蝶の羽根のような形をしている内分泌器官です。ここで作り出される甲状腺ホルモンには新陳代謝を促進したり、心身を活発にしたりする働きがあります。橋本病(慢性甲状腺炎)はこの甲状腺が炎症を起こす病気。甲状腺が免疫の異常により破壊され、甲状腺ホルモンが低くなることが原因とされます。

橋本病は1912年に橋本策(はかる)医師により世界に発表されました。体がむくむ、体温が下がる、貧血気味になる、気分が沈むなど症状は人によりさまざま。治療を必要としない軽いものから、血液や神経の伝達が悪くなり慢性心不全に陥る重いものまであります。

橋本病は甲状腺疾患の中で患者数が最も多い病気です。30〜40代の患者が一番多く、性別で見ると女性の方がなりやすいというデータも。これには女性ホルモンが関係しているといわれていますが、はっきりとした原因はよく分かっていません。出産をきっかけに発症する人も多いようです。また、妊娠中に甲状腺ホルモンが低いと子供の発育が悪くなる可能性があるので注意が必要です。

更年期障害と勘違いも

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症状が似ているため、橋本病を更年期障害と勘違いしてしまう人もいます。橋本病は甲状腺機能の低下症状のみ出現。更年期障害の場合は、甲状腺機能の亢進(こうしん)・低下の両症状が現れます(表参照)。また、橋本病は甲状腺が大きく腫れるため、触診で他の病気と判別することができます。心当たりがある場合は内分泌内科、婦人科、心療内科へ相談してください。

よく「橋本病になったら海藻は食べちゃダメ」といわれます。これは海藻類などに含まれるヨードが甲状腺の機能低下を招くため。しかし、まったく食べないと逆に悪性度の高いタイプの甲状腺ガンになる可能性があります。食べ過ぎに注意し、適量を口にするのがよいでしょう。

橋本病を治す薬はありません。しかし、甲状腺ホルモン剤を服用することにより症状を軽減、もしくはなくすことができます。ただ、気をつけたいのは悪性リンパ腫。橋本病と合併して起こることがあり、首回りが日に日に太くなっていきます。痛みも伴いますので症状が出たら急いで病院に行くようにしてください。

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