あなたのまぶたは大丈夫?視野が狭まる眼瞼下垂(がんけんかすい)
まぶたが上がりにくくなるという眼瞼下垂。悪化すると視界が狭まるこの症状について海谷眼科(浜松市中区助信町 TEL053-476-3388)の海谷忠良院長に話を聞きました。(2008年12月4日号掲載)
原因はさまざま 見た目にも変化が
眼瞼下垂とはまぶたが垂れ下がり、しっかりと目が開けられない状態のこと。一重まぶたが二重になったり、二重の幅が広くなったりと見た目にもさまざまな変化が現れます。症状が進むとどんどん視野が狭くなり、物が見づらくなってしまいます。
まぶたを動かしているのは眼瞼挙筋(きょきん)といわれる筋肉です。この筋肉はまぶたの奥にあり、手前は薄い膜状の腱膜になっています(図1参照)。これら全体の動きをつかさどるのが動眼神経。眼瞼下垂の多くはこれらのどれかに異常が起こることで発症します。

原因は先天的なものと後天的なものがあります。先天的なものは生まれつき神経や筋肉の発達が不十分な場合が主で、多くは片目のみに症状が出現。目は物を見ることで発達するので、幼いころから瞳が隠れていると弱視になる可能性が高くなります。
後天的な眼瞼下垂は皮膚のたるみ、もしくは腱膜の緩みが原因に。高齢者がなりやすい老人性眼瞼下垂は皮膚のたるみからくるもので、多くは両目に症状が出ることが特徴です。腱膜の緩みは、目に刺激が与えられることで発症。過剰なメイクやアレルギー疾患で目をこすったり、コンタクトレンズを長期間使用したりすることが原因としてあげられます。
肩こりや腰痛、頭痛なども併発
まぶたが垂れると肩こりや腰痛、頭痛、めまい、吐き気などに悩まされることがあります。これは物が見づらいからと、無意識のうちに眉を持ち上げたり顎を引き上げたりして無理なまぶたの上げ方をするため。異常な方法で視野を確保しようとするので、体の節々に影響が現れるというわけです。
治療方法は原因により異なります。老人性眼瞼下垂の場合は皮膚を切除することで視野を確保することができます。緩んだ腱膜も手術でつなぎ直すことで治療が可能です。早期発見のため、図2のチェック法で眼瞼下垂の可能性があるかどうか試してみてください。
また、重症筋無力症などの全身疾患や脳動脈瘤による神経の圧迫が原因で眼瞼下垂が現れる場合があります。このようなケースでは眼だけではなく、全身が問題になるので要注意。両目ともに症状が出るのが特徴ですが、判断には医師の検査が必要となります。













