トイレが近い…「頻尿?」と思ったら対策を
トイレの回数が増える頻尿。原因はさまざまなため、それにあった対処が必要です。泌尿器科・皮ふ科クリニックあおしま医院(浜松市中区中央1丁目TEL053-450-0525)の青島茂雄院長に話を聞きました。(2009年2月5日号掲載)
1日10回以上 飲み過ぎも原因に
成人の平均的な排尿量は男性で1500ml、女性で1200ml。1回あたりの尿量は200〜300mlといわれています。通常1日の排尿回数は5〜7回で、これが10回以上になると頻尿とするのが一般的。国際的な定義では本人にとって「排尿が頻繁にある」と感じる症状を頻尿としています。
原因はさまざまですが大きく二つに分けられます。一つは尿量が増える場合。これは多尿ともいわれ、糖尿病や慢性腎不全などが原因として挙げられます。また近年、水の飲み過ぎで多尿となる人も多いので、頻尿と感じたらまずは自分の水分摂取量を振り返ってみましょう。
もう一つは、膀胱(ぼうこう)が小さくなり尿をためる容量が少なくなる場合です。1回当たりの排尿量が減少するため、何度もトイレへ行かないと排出しきれなくなります。膀胱炎や脊髄・脳の神経疾患、男性の場合は前立腺肥大による尿道圧迫などが原因として多くみられます。
女性の場合、腹圧性尿失禁から頻尿となることも。腹圧性尿失禁とは、くしゃみや力みで失禁を起こす症状です。これは骨盤の筋肉が弱まることで起こり、特に出産を経験した女性に多いようです。失禁が心配で早めに排尿をする習慣がつくため頻尿に。また、子供は環境への適応がうまくできないでいると心因性の頻尿になることがあります。
排尿日誌で改善 体操も効果的
就寝中に何度もトイレへ行きたくなることは夜間頻尿といわれます。夜間頻尿の原因は多岐にわたり、日中の運動不足や夕食後のアルコール摂取なども影響を及ぼします。また睡眠時に無呼吸状態が発生すると多尿を引き起こすことがあるため、いびきをかく人は注意が必要です。
頻尿に悩んでいる方は2日間程度、「排尿日誌」をつけることをお勧めします(表参照)。これは水分を取った量と尿の量を時間ごとに記録していくというもの。こうすることで自分の尿量が分かり、飲み過ぎを抑えることができます。水分を控えても1日の排尿量が著しく多い場合や、1回の排尿量が少ない場合は泌尿器科を受診するとよいでしょう。
また、腹圧性尿失禁は骨盤底筋体操を行うことで、症状を改善することが可能です。肛門の筋肉をぎゅっと引き締める運動10回を1日2〜3セット行いましょう。この運動を3カ月程度続けると改善の傾向が現れるといわれています。













