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知りたい!元気の秘密

みぞおちに激痛!急性すい炎に気をつけて

30〜40代から患者数が増加する急性すい炎。お酒の飲みすぎや胆石が原因となるこの病気について、岡井内科医院(浜松市東区積志町 TEL053-435-1002)の岡井高院長に話を聞きました。(2009年4月23日号掲載)

すい臓の酵素が臓器を溶かす

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すい臓は胃の裏側にある15cmほどの臓器です。役割は主に二つあり、一つは食べ物を消化するための酵素を作り出すこと。もう一つは血糖を調整するインシュリンを作ることです。すい臓の機能が鈍ると酵素がうまく出せなくなるため、食べ物の消化が困難に。消化不良は下痢や栄養失調などの症状を引き起こします。

このすい臓が炎症を起こす病気が急性すい炎。みぞおち付近の激しい痛みが特徴です。酵素を含んだすい液が通り道であるすい管(イラスト参照)から漏れ出し、すい臓自身や周囲の臓器を溶かし始めることで発症。吐き気や高熱を伴うこともあります。

原因のトップはお酒の飲み過ぎ

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一番多い原因はお酒の飲み過ぎです。アルコールの過剰摂取はすい液を濃縮させ固まりやすくするため、このすい管を詰まらせる原因に。出口を失ったすい液はすい管から漏れ出し、急性すい炎を起こします。

また、胆石が原因の場合も。胆汁とすい液は同じ出口から十二指腸乳頭に分泌されるので、胆石ができて出口を詰まらせると、すい液も詰まって炎症が起こります。胆石は女性に多い病気ですが、朝食を抜くなど食生活が乱れると胆汁が濃縮され石ができやすくなるので要注意です。

意外なところでは車の交通事故により急性すい炎が起こるケースも。ハンドルがみぞおちに激突し、すい臓破裂が起こるためです。また、すい臓はとてもデリケートな臓器といわれています。そのため胃の手術中に医師がすい臓に触れたり、すい臓の内視鏡検査を受けたりしただけでも炎症を起こすケースがあります。

治療中の飲食は厳禁

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治療は軽いものでも1〜2週間、重症の場合は1〜2カ月の入院を要します。食べたり飲んだりするとすい液が出て炎症が悪化するので、治療中は飲食厳禁。点滴による栄養補給とともに、炎症を抑える薬が投与されます。重症になると命に関わることもあるため、専門医による集中治療が必要です。

急性すい炎は繰り返すとすい臓が硬くなり、慢性すい炎へと移行することがあります。慢性すい炎になると栄養障害をきたして、やせる、糖尿病になるなどの症状が出現。また、遺伝子に傷ができてがんになる可能性も高まります。

急性すい炎の患者はお酒を飲み始めてから十数年経った30〜40代から増え始め、50〜60代でピークに。ここで気をつけたいのは50代以上で発病した場合です。急性すい炎と早期のすい臓がんは症状が似ていることがあるため、50代以上の場合はがんの検査も同時に受ける必要があります。みぞおちに激しい痛みを感じたら、まずはかかりつけ医の診察を受け、消化器内科専門医を紹介してもらいましょう。

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