のどに痛みが!早めに治そう扁桃(へんとう)炎
のどにある扁桃が腫れて痛みや発熱が起こる扁桃炎。主な症状や治療法、扁桃の役割などについて、はやし耳鼻咽喉科医院(湖西市古見 TEL053-574-2315)の林悦三院長に話を聞きました。 (2009年6月4日号掲載)
免疫力が低下 渇きや発熱も
扁桃とはのどの奥にある免疫組織のことで、扁桃腺ともいわれています。扁桃には口蓋扁桃、咽頭扁桃、舌扁桃など数種類があり、これら組織がのどの周りを取り囲んでいます。主な役割は鼻や口から入った細菌・ウイルスから身を守ること。扁桃内にあるリンパ球が外敵を攻撃し、体内への侵入を防いでいます。
「扁桃」とはアーモンドの別称です。扁桃組織の中でも一番大きな口蓋扁桃がアーモンドの形に似ているため、のど周りの免疫機能は扁桃と呼ばれています。この扁桃の免疫力が体調不良、ストレスなどで落ちると、菌やウイルスに感染。炎症を起こして扁桃が腫れる急性扁桃炎になります。
扁桃が腫れるとのどに異物感があり、のどが渇く、38〜40℃の高熱が出るなどの症状が現れます。腫れが大きい場合、物を飲み込む時に痛みが起こり、食欲不振になることも。頭痛、体のふるえなど風邪に似た症状に加え、菌が耳にうつって中耳炎になることもあります。このように扁桃炎から別の病気が発症することを扁桃病巣感染症といいます。
放っておくと内臓などに影響が
症状が悪化すると陰窩(いんか)性扁桃炎になります。これは扁桃表面に白いコケのようなものができる病気。陰窩とは扁桃表面にある小さい穴のことで、ここに膿(うみ)がたまるために白っぽくなるのです。その後、症状が進んで化膿すると、膿を取り出すための手術が必要となることもあります。
この急性扁桃炎が繰り返し起こり、習慣化すると慢性扁桃炎へと移行。慢性扁桃炎の場合、発熱や痛みなどの急激な症状は目立ちませんが、菌やウイルスが体内に入ることで腎臓炎や心筋炎など別の病気にかかることがあります。
治療は基本的に抗生物質(合成ペニシリンなど)を投与することで行われます。治療を行えば1週間程度で炎症が治まる場合がほとんどです。症状がひどい場合は炎症が治まってから、手術で扁桃を取り除くことも。ただし、扁桃は免疫機能があるため、あまり取らない方がよいと考えられています。治療せずに放っておくと慢性扁桃炎に移行する可能性があるので、症状が見られたら早めに耳鼻咽喉科へかかりましょう。













