あなたは大丈夫?日ごろからしっかり口臭予防
病気やストレス、生活習慣…さまざまな原因で起こるといわれる口臭。自分では気付きにくいこともあるため、日ごろの予防が大切となります。口臭の予防法について近藤歯科室(浜松市中区鍛冶町オクムラビル2F TEL053-455-2731)の近藤恵理子さんに聞きました。(2009年8月27日号掲載)
臭(にお)いの原因は口の中の細菌
人間の口の中には約200種類もの微生物や菌が存在しているといわれています。このうち口臭の原因となるのは、酸素が少ない環境で増殖する「嫌気性菌」という細菌。これが活動状態になったとき「揮発性硫黄化合物」という臭いの元となる物質を作ります。
口臭には病的、生理的の2種類があります。歯周病や呼吸器、消化器系など内科的な病気の症状として現れるのが病的口臭。その時々の状況や精神状態が原因で起こるのが生理的口臭です(上表参照)。病的口臭は歯科や内科などの専門医による治療が必要。生理的口臭を防ぐには、日々の生活の中できちんとした対策を立てることが大切です。
「唾液」が予防の主役
生理的口臭予防のキーポイントは「唾液」。食事をすると口の中が酸性に傾くため、食べカスが残っていると臭いを発生しやすくなります。新鮮な唾液には口の中を洗い流し、中性に戻す働きや殺菌効果があるため、常に唾液を出し続けている状態が理想です。
多くの生理的口臭は起床時と空腹時に発生。睡眠中は唾液の分泌がほとんどなく、空腹時は口の中の生理的機能が悪化するためです。ストレスや不規則な生活などで自律神経のバランスを崩すと、唾液の流れが止まってしまいます。女性であれば生理や妊娠によりホルモンバランスが変化し、自律神経に影響を与えることで口臭が起こることもあります。
自律神経は精神状態によっても左右されます。緊張した状態にあると唾液の分泌が少なくなるため、口を少し開け、奥歯をかみ締めないリラックスした状態を保つよう心掛けましょう。
歯・舌磨きのやり過ぎに注意
一見、口臭予防に思える食後の歯磨きにも注意したいことが。食事の後は唾液が一番多く出る時間帯ですが、そこで歯磨きすると唾液まで洗い流されてしまいます。歯磨きは朝と夜に行うのが効果的。特に朝は口の中が一番汚い状態にあるので、しっかりと磨いた後に水を飲んで口を潤してください。最近は舌磨きをする人も多くなりましたが、こちらも磨きすぎは危険です。舌が傷つき、反対に口臭の原因となります。
かむことも唾液の分泌を促進させます。和食は洋食に比べ、かむ回数が多いので積極的に取って。ガムや昆布などを口に含み、舌で転がすことで唾液を出す方法も有効です。また、コーヒーには興奮状態を作り出すカフェインが含まれているので、摂取のし過ぎは避けて。コーヒーを飲んだ後は水を飲んで成分を洗い流してください。
口や鼻に手を当てるなど、ふとした他人の仕草から必要以上に口臭を気にしてしまう人もいます。生理的口臭は自分でも気付きにくいもの。本人が分からなければ、家族など親しい人に確認してもらうようにしましょう。













