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知りたい!元気の秘密

自分としっかり向き合ってうつ病を予防しよう

近年、急増しているといわれる「うつ病」。気持ちが落ち込むこの病気の予防法について浜松市精神保健福祉センター(浜松市中区中央1丁目 TEL053-457-2709)の二宮貴至所長に聞きました。 (2009年10月1日号掲載)

気分が落ち込み意欲も低下

genki091001A.jpg 憂うつな気分になり、何もする気になれない状態に陥るうつ病。ストレス社会といわれる昨今、患者数は増加傾向にあり、日本では100万人がうつ病といわれています。以前は「まじめ」で「仕事熱心」な人がかかりやすいといわれましたが、今ではどんな人でもなりうる病気としてとらえられています。

原因はさまざまですが世の中が成果主義へと傾き、会社や個人の間で競争が激化したことが背景にあるようです。社会が求める「あるべき姿」と「本来の自分」とのギャップに悩み、うつ病になってしまう人が増えています。



genki091001B.gif 微熱や腰痛、胸の痛みなどがうつ病のサイン。特に原因となる病気はないのに、体の不調を感じるのが特徴です。悪化すると落ち着かない、イライラするなどの精神面での不調が現れます。さらに進行すると感情の喜怒哀楽がなくなり、睡眠不足や食欲不振といった症状が出現。会社や学校に行く気がしないなど、やる気や興味関心も薄れていきます。

年代別に見ると、うつ病は中高年や高齢者の人に多く見られます。これは今まで勤めていた会社を退職したり伴侶・友人の死を経験したりすることで、喪失感を感じる場面が多くなるため。また、女性はホルモンの関係からうつ病になりやすく、患者数は男性の約2倍といわれています。

ストレスと上手に付き合う

うつ病予防のコツはストレスと上手に付き合うことです。ストレスがたまると体は不調を訴えてきます。それは眠れなくなる、おなかを壊す、心臓がドキドキするなど人により異なりますが、このサインを見逃さないでください。兆候が見られたら休養をとったり専門機関に相談したりするなどして対策をとりましょう。


当然、うつ病にならない環境を整えることも大切です。何でも相談できる人とつながりを持ち、趣味やサークル活動など自分が活躍できる場を持つようにしましょう。何か打ち込めるものがあると自分の存在価値をしっかりと認識することができるため、うつ病にかかりにくくなります。


うつ病は治る病気ですが、薬や精神療法などを用いて少しずつ治療していくものです。もし家族がうつ病になった場合は病状に一喜一憂せず、長い目で見守るようにしてください。病状が良くなったからといって喜んでいると、次に悪くなったときに本人にプレッシャーをかけてしまうことになります。「がんばれ」と言うのも避けてください。黙っていてもいいのでそばにいてあげることが大切です。
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