女性に起こりやすい股関節痛を防ごう
股関節の痛みは女性に多く見られる症状といわれます。その理由と予防法について、かなめ整形外科(浜松市西区馬郡町 TEL053-597-1500)の村上要理事長に話を伺いました。 (2010年1月28日号掲載)
骨格や筋力、出産などが原因
股関節の痛みは、男性に比べ女性に多く見られる症状です。これは女性の方が関節の収まりが浅く筋肉量も少ないため、疲労しやすく痛みが現れやすいからだといわれています。肥満や加齢、運動などが原因で股関節に過度の負担がかかる際に発症する場合も。出産を通して股関節や筋肉の位置がずれることも原因になると考えられています。
股関節痛の中でも最も一般的な症状が変形性股関節症。これは脚の付け根やおしりなど、股関節周辺に痛みが生じる症状です。股関節は寛骨臼(かんこつきゅう)と大腿骨の組み合わせでできており、変形性股関節症はこの関節の軟骨が破壊されることにより発症。体重の負荷を関節の狭い面積で受け止めるために痛みが生じます。
症状には一次性と二次性のものがあり、日本人は二次性の場合が多く見られます。明らかな原因がないままに痛みが起こる一次性に対し、二次性は股関節脱臼(だっきゅう)や大腿部を支える臼蓋(きゅうがい)の形成不全など関節の構造に問題がある場合に起こります。

トレーニングで予防&改善
変形性股関節症は40代以上の女性に多く発症しますが、この前段階である前股関節症は20代にも見られます。これは主に股関節へ負荷がかかった時に痛みが起こるもの。症状は軽めですが、進行すると変形性につながる可能性があります。
これらは筋肉が固い人や筋力が弱い人に生じやすい傾向にあります。これを予防するには股関節周辺のストレッチや筋力トレーニングを行うのが効果的。右図のように股関節に負荷をかけずにおしり周辺の大殿筋、中殿筋を鍛えましょう。すでに症状が現れている人も筋肉をつけることで痛みを軽減することができます。
ただし、トレーニングを行っても関節の変形が治るわけではないので、痛みがひどい場合は鎮痛剤の処方や手術が必要となります。股関節に痛みがあっても原因は別にある場合もあるので、まずは整形外科を受診するようにしましょう。














