運動前に受けよう! スポーツメディカルチェック
無理な運動は体を痛めるだけでなく、大きな病気につながることも。運動時の病気のリスクを調べるスポーツメディカルチェックについて、高場仲循環器クリニック(浜松市中区富塚町 TEL053-416-0022)高仲知永院長に話を伺いました。 (2010年2月4日号掲載)
激しい運動は病気の原因にも
近年、メタボリック症候群が注目を浴びているということもあり、スポーツを始める方が多く見られます。運動は健康維持のためには欠かせないもの。ですが、スポーツが原因で病気が発症する場合もあるので注意が必要です。市民マラソン大会の参加者が競技中に突然倒れるなど、最悪の場合は命を落とすような事例が毎年のように起こっています。
スポーツメディカルチェックは、このような運動に関わる病気のリスクがないかどうかを事前に調べる健康診断です。大きく分けて「整形外科的」なものと「内科的」なものの2つがあります。整形外科的なチェックは骨や筋肉、関節などを調べます。これはどちらかというと「記録を伸ばしたい」「けがを治したい」というアスリートの要望に応えるためのチェック。内科的なチェックはスポーツをすることで何らかの病気、特に心血管系の疾患が発症する危険性があるかどうかを調べるもので、一般の人の多くはこちらを受けます。
内科的な病気のうち、スポーツ競技中に多いのは心筋梗塞や不整脈など。若年層では先天的な心臓の問題で起こる場合が多く見られますが、中高年では肥満や高血圧から起こる冠動脈疾患が原因となるケースが増えてきます。
体と向き合いリスクを知ろう
チェックの内容は左表の通り。レントゲンや心電図を使って、心臓や肺、動脈などに異常がないかを調べます。また、エルゴメーターを使って運動時の心電図も調査。この結果、何らかの異常が見つかった場合はそれに合わせて運動量の限度を相談して決めていきます。病気のリスクが見つかったとしてもスポーツがまったく禁止されるということはありません。
メタボリック症候群の場合、運動時の病気の発症リスクは一般の人に比べて高くなります。とはいえ、運動をしないことには肥満の改善はできないので、チェックを行って自分に合った運動量を知ることが大切。どんなスポーツでも事故は起こりえますが、マラソンや登山など途中でやめにくいスポーツは限度以上に無理してしまうことがあるので特に気をつけてください。スポーツメディカルチェックは運動により体に負荷をかけて行うので、受ける際は専門医がいる内科や循環器科を利用することをお薦めします。




