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人前に出ると緊張・不安… 対人恐怖症の症状って?

人前に出ることに恐怖を感じてしまう対人恐怖症。社会生活に支障をきたすこの病気について、ひまわりメンタルクリニック(浜松市東区上西町 TEL053-411-2626)の豊田隆雄院長に話を聞きました。 (2010年3月4日号掲載)

精神的苦痛で社会生活に支障

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対人恐怖症とは人前に出ることで不安、緊張、赤面、言葉のつかえ、手の震えなどが起こり、精神的な苦痛を感じる病気のこと。その影響から人と関わることを恐れて、社会生活がうまくいかなくなってしまうこともあります。

原因は人それぞれですが、内気な人や神経質な人がなりやすいといわれます。人前で恥をかいた、完璧にやろうとして失敗したといった経験が発症につながることも。ただ不安や恐怖などの症状は脳にあるセロトニンという神経伝達物質と関わりがあるため、脳神経の機能異常からそういった症状が起こると考えられています。しかし患者の中には性格の問題だと思い込み、治療を受けない人も多く見られます。

よく、「対人恐怖症は日本人特有のもの」といわれることがありますが、これは約90年前に日本で確立された病名のために生じた誤解です。病名は違えど海外でも同じような症状は多く報告されています。むしろ、自分の存在をアピールすることを迫られる欧米文化は、対人恐怖症を誘発する一つの要因であるとも考えられます。


悩みがうつ病につながることも

対人恐怖症には二つのタイプがあります(下図参照)。一つは不安になる状況を恐れるタイプ。これには大勢の前に出ることを恐れる「大衆恐怖」、異性との同席を恐れる「異性恐怖」などがあります。もう一つは不安による身体の変化を恐れるタイプ。顔が赤くなってしまう「赤面恐怖」、表情がひきつる「表情恐怖」などが挙げられます。

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悩みからうつ病にかかったり、お酒に走ったりしてしまうケースもあるので考えすぎは禁物。悩みが続いてつらいようなら、精神科の医師に相談してください。病院ではセロトニンに作用する薬を処方する薬物療法や、カウンセリングを行う心理療法で症状の緩和を図っていきます。もし周囲で悩んでいるような人がいる場合は、その人の代わりに相談してみるのも良いでしょう。

重要なのは症状を完全になくそうと思わないこと。症状を抱えながらも自分の伝えたいことを第一に考えて話すことが大切です。赤面や震えなどを意識しすぎて自分の言いたいことを話せないのは本末転倒。失敗を必要以上に恐れないように考え方を変えていくことが必要です。

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