6/4〜10 歯の衛生週間 放っとかないで歯のトラブル
6月4〜10日は歯の衛生週間。むし歯や歯周病を放置したままにすると起こりやすくなる症状について、社団法人浜松市歯科医師会(浜松市中区鴨江2丁目 TEL053-453-8847)の金原尚子理事に聞きました。 (2010年6月3日号掲載)
気付かないうちに病状の進行も
私たちの口の中には、常にむし歯や歯周病の原因となる細菌がいます。この細菌が食べ物に含まれる糖から酸を作り出すことで、歯を溶解。きちんとしたケアを行わないと、細菌の活動が活発化して歯周病の病状が悪化していきます。さらに歯やその周辺部だけでなく、体のさまざまな部位に影響が及ぶことも(下図参照)。

むし歯になると水や食べ物で歯がしみることがあります。これは歯に穴が開いて刺激が神経に伝わりやすくなるから。この神経に炎症が起こるとズキズキとした痛みが現れ、放っておくと神経が死んでしまう場合もあります。この段階まで来ると、細菌があごの骨にまで影響を及ぼし、ほおがはれて熱が出るといった症状が現れるケースも見られます。
歯の内部や根の神経にまで感染が広がると、神経を抜いて治療を行う必要があります。神経を取り除くと歯がもろくなり、再びむし歯にかかっても痛みがないため気付きにくくなるなどの問題も。むし歯が自然に治ることはないので、痛みを感じたらできるだけ早く治療を行うことが大切です。
肺や心臓など全身への影響も
歯周病にかかると歯ぐきがはれたり、膿や血が出たりします。細菌が骨まで進行すると歯がぐらついて最終的には抜けてしまうことも。歯がぐらつくとかみ合わせが悪くなり、全身のバランスも崩れやすくなります。また近年、細菌やその毒素が口から血液の中に入って、肺や心臓など全身に影響が現れることも分かってきました。

むし歯や歯周病は放っておくとどんどん進行していきます。特に子供は歯の組織が弱いため、大人に比べてむし歯の進行スピードも早い傾向が。感染する場所によっては痛みなどの症状が現れにくいこともあるので注意が必要です。初期段階であれば、口の手入れをきちんとしておくことで症状の進行を防ぐこともできます。
そのため歯ブラシや歯間ブラシによる日々のケアはとても重要。フッ素入りはみがき、うがい薬、キシリトール入りガムなどを補助的に用いて予防に努めましょう。また、歯科医院で受けられるフッ素塗布も有効です。フッ素は歯の質を強くする働きがあり、これを3カ月〜半年に一度くらいのペースで歯に塗ることで、むし歯にかかりにくい歯を作ります。













