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のどの渇きは危険のサイン?  ペットボトル症候群にご用心

暑い夏。ついつい冷たい清涼飲料水に手が伸びてしまいますが、あまりに飲みすぎると「ペットボトル症候群」になる危険性があるといわれます。一体どんな病気なのか、きくち内科クリニック(浜松市東区将監町 TEL053-468-7255)の菊池範行院長に話を聞きました。(2010年7月22日号掲載)

糖分の取り過ぎで体に異変が

コーラやスポーツドリンクなど、多くのペットボトル飲料(清涼飲料水)には糖分が含まれています。ペットボトル症候群とはこの糖分を取り過ぎることで、急性の糖尿病にかかってしまう病気のこと。1日に2〜3リットル以上もの清涼飲料水を飲んでいることに加え、肥満の人やもともと糖尿病になりやすい体質の人(親類で糖尿病患者がいるなど)に多く見られます。

糖分の高い飲み物を飲むと血糖値が上昇し、尿が多くなります。すると、のどが渇きやすくなり、さらに清涼飲料水を飲んでしまうという悪循環が発生。軽い脱水状態に陥り、疲れを感じやすくなるのです。

ペットボトル症候群は正式には「ソフトドリンクケトーシス」と呼ばれます。ケトーシスとはケトン体といわれる酸性物質が体内に増えた状態のこと。通常は血糖値が高まると、すい臓からインスリンが分泌され、糖をエネルギーに変換しようとします。ところが、糖分を摂り過ぎるとすい臓に負担がかかり、インスリンの調整機能が悪化。インスリンの分泌が追いつかなくなり、代わりに脂肪やたんぱく質がエネルギー源として利用されます。ケトン体はこの際に発生。ケトアシドーシスという血液が酸性に変わる状態まで進行すると、意識を失い、命を落とす危険性もあります。

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「カロリーオフ」に気を付けて

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清涼飲料水に含まれるショ糖、ブドウ糖、果糖は単純糖質と呼ばれ、血糖値を上げやすい糖分です。清涼飲料水の糖分濃度は5〜10%、500mlなら25〜50gの単純糖質が含まれています。栄養学的には1日に必要な砂糖類の量は約20gと考えられているので、非常に多くの糖分を含んでいるといえるでしょう。


特に気をつけたいのは「カロリーオフ」という表記がされた飲料物です。カロリーオフ飲料は100cc中に20kcal(砂糖5g分)以下の糖分が含まれている飲料物のことで、糖分がまったくないわけではありません。また意外なところでは牛乳もペットボトル症候群を起こしやすい飲み物。牛乳瓶1本分(180cc)に約9gの糖分が含まれているので、「健康のため」といって飲み過ぎるのは逆効果です。


ペットボトル症候群の初期段階では「のどが渇く」「体がだるい」といった症状が現れますが、暑さのせいと思い込んでしまう人が大半です。インスリンが不足すると脂肪が燃えて体重も減るので、このサインを見逃さないようにしましょう。また水分摂取は水やお茶をメインにして、清涼飲料水と上手に付き合うのも大切なことです。


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