正しい知識で対処を 間違えがちな応急手当て
9月9日は「救急の日」。「正しい」と思い込んでいたケガの治療法が実は間違っていた…なんてことはありませんか。いざというときに慌てないためにも、正しい応急手当ての方法を知っておきましょう。(取材協力/浜松市消防局)
やけど
薬や食べ物を塗らないで!
やけどを負ったらすぐに患部を水道水で冷やして。衣服やストッキングの上からやけどした場合は、脱がずにそのまま冷却を。無理に脱がすと皮膚がはがれてしまうことがあります。やけどは細菌による感染が起こりやすいため、不潔な指や布で触れることは禁物。味噌やアロエを塗るなどの民間療法も、細菌感染のリスクが高まるので厳禁です。市販の軟膏類を使うと医師が治療しにくくなることがあるので避けて。
切り傷・すり傷
傷口を冷やすと細菌感染も
切り傷・すり傷の手当ては、(1)水道水で汚れを取る(2)消毒したガーゼで止血する(3)消毒液を塗る(4)包帯をする、の順序で行います。注意するポイントは処置後の細菌感染を防ぐこと。治りかかった傷が再び痛み出す場合は、感染を起こしている場合があります。傷口をぬれタオルなどで冷やしすぎると、湿り気で細菌が繁殖しやすくなるので避けて。ティッシュや脱脂綿で傷口をふさぐのもだめ。繊維が傷口にこびりついてしまいます。
鼻血
上を向くのは吐き気の原因に
鼻血が出たら小鼻のやや上を指で強めにつまんで。血が出ないようにと上を向くと、血液が胃に流れ込んで吐き気の原因になります。これを避けるため、あごを引いて口で呼吸をしましょう。なお、首の後ろをたたいても止血効果はありません。
誤飲
洗剤や殺虫剤は吐いちゃダメ
誤飲をした場合、飲み込んだものを吐くのが基本的な対処法。たくさんの水を飲んで吐き出したり、牛乳を飲んで食道や胃の粘膜を保護したりします。ですが、中には吐き出してはいけないものもあるので注意を。殺虫剤や洗剤、漂白剤、ガソリン類は吐き出すとのどの粘膜やただれた部分をさらに傷つけてしまいます。
●すぐに吐き出したほうがいいもの
たばこ、体温計の水銀、クレヨン、靴墨、殺鼠剤(さっそざい)、農薬、睡眠薬

●吐き出してはいけないもの
便器用洗剤、漂白剤、殺虫剤、ガソリン、灯油、ヨードチンキ

◆子供が誤飲したときの吐かせ方
子供を抱えてうつ伏せにし、ひざを立てて子供の腹を太ももの上に乗せる。頭を低くさせ、口の奥に指を入れて吐かせる。
ねんざ
患部をもみほぐさないこと
ねんざになったら(1)布やスポンジなどを厚く当てて固定(2)患部を押さえるように弾力包帯を巻く(3)氷などで患部を冷やす(4)患部を高くして安静にするの順序で手当てを。やたらにもんだり、さすったりするのは逆効果です。また、突き指の場合、患部をひっぱるのもNGです。



