子育て

育児は楽しい!シリーズ4

育児に大切なのは「適切な期待」

(2017年7月6日号掲載)

「コモンセンス」で子育てのイロハを学ぶ

「子どもと一緒にテレビを見るのは、時々くつろぐにはいい方法だけど、テレビをベビーシッター代わりにしてはいけない」。これは育児に悩むお母さんを対象とした子育て支援プログラム「コモンセンスペアレンティング」(CSP)に出てくる一説です。

子どもは、特に幼年期は、言うまでもなく親からすべてを学びます。しかし「いいお手本でなくてはならない」と分かってはいても、ときにイライラして怒鳴ってしまったり、親自身がどうすればいいかわからなくなってしまったりします。そんなときに役立つのが「CSP」です。

例えばCSPでは、どのくらいの月齢でどのくらいの期待をするのが適切なのか、一つの指針を示してくれます。ここで言う期待とは、親が片付けや挨拶などの行動について「これぐらいのことはできてほしい」と願う気持ちのことです。適切な期待の仕方とはどのようなものか。CSPのテキストの一部を要約すると、次のようなことが書かれています。

子どもは親の「やった」ように育つ

「まず、あなたが子どもに何を期待しているか、事前にきちんと教えてあげていますか。あなたが子どもに教えていない「何か」を期待するのは無理な話です。次に、あなたの期待を子どもが正確に理解しているか確認しましょう。子どもの表現はつたないかもしれませんが、理解度は分かるはずです。そして、教えたことが実践できるか、優しい言葉で語りかけ実際にやらせてみてください。子どもが無理なくそれをこなせれば、あなたの期待は適切といえるでしょう。もしできないのであれば、あなたが「繰り返し」お手本を見せてあげてください。「ありがとう」といってほしいなら、まずはあなたが「ありがとう」というべきときに言いましょう。発展して、正直な子に育ってほしいなら、あなたがいつも正直な人でいてください」

いかがでしょう。当たり前のようにも聞こえますが、順序だてて実践できているかと問われれば、意外と難しいと気付きます。ある高名な企業家の言葉に「子どもは親の言ったようには育たないが、親のやったようには育つ」というものがありますが、CSPになぞらえてみても、これは実に的を射ているといえます。

CSPは「カンガルーのおうち」で定期的に実施されています。適切なしつけの方法を学びたいと考えているなら、まずは気軽に訪れてみてはどうでしょうか。

子育て支援ひろば カンガルーのおうち

浜松市中区佐藤2-22-1 ℡090-4217-8706(ひろば専用)

瑞雲こども園などを運営する社会福祉法人瑞陵会が、子育て中の母親を支援するために設けた施設。浜松市の委託事業として、育児に関する相談受付や講座などを行っている。