子育て

小学生ってこんなんだっけ?我が家のミラクル日誌-最終回

小学校生活の終わり

(2017年3月2日号掲載)

 大きくて背負いにくそうにしていたランドセルも今では背中に小さくまとまっている。サヨの成長を見守っているつもりでいたけれど、私たち親のほうがいろいろ学ばせてもらった6年間だったな。

プロフィール
ひたき家は、夏休みは毎日、友だちとでっかい水鉄砲で遊んでズブ濡れになって帰宅していたサヨ(小学6年)、日がな一日冷房の効いた部屋で一人マンガを読んで過ごすカンスケ(小学3年)、私ハルと夫マコトの4人家族。浜松市在住。

しなやかに進化する子どもたち

「お母さん、これ確認してハンコ押してね」。サヨから渡されたのは、卒業文集に載せる原稿だ。へえ〜、今はこういうのも事前に親が確認するんだねえ。この3月でサヨは小学校を卒業だ。月並みだが、長かったようで、あっという間の6年間。常に想定外の出来事が私を親として成長させてくれた6年間でもあった。

ピカピカのランドセルを背負って意気揚々と学校へ!そんなイメージは登校初日から崩壊。登校班での登校に慣れず、毎朝泣くサヨ。朝ごはんは普通に食べているのに玄関から出ようとした途端、表情がなくなり涙がボタボタ...。6年生のお姉さんが手をつないで連れて行ってくれていた。まさかの展開に私もとまどってしまい、つい手を差し伸べてしまいそうになるのをグッとこらえた。元気に登校できるようになったときは、私もホッとして目頭が熱くなったものだった。

2年の頃のサヨは、一輪車にハマってたな。雨が降ろうが、カッパを着て外で練習。毎日の自主トレでみるみる上達し、急な坂も一輪車で見事に滑走。危険すぎて見てるコッチがハラハラだった。幼児の頃はモタモタして走るのも遅かったのに、3年生のマラソン大会では、突然の上位入賞。「一番足の速い子について走ってたら、後ろからの足音が何も聞こえなくなってさ。コースを間違えたのかと思った」。本人もびっくりの快挙だった。うちは夫婦とも運動音痴でスポーツには消極的。だからスポーツでこんなにがんばるサヨは、一体、誰に似たんだ?と本当に不思議に思ったものだ。

高学年では友だち関係のデリケートなやりとりで、心にもたくさんの変化があった。帰宅後、一人涙を流してジッとしていることも。気持ちを吐き出させるのは、それなりに大変だ。サヨの心の声に耳をすましながらも、私は母親としてどうあるべきかを考えながら対応する。お母さんには全幅の信頼を置いていいんだよと伝わるように、でもその上で自分で状況判断し、解決していく力をつけていって欲しいと願う...なあんて、真剣に考えていると、しばらくするとケロッと解決していて、カンスケとじゃれあっている。

子どもは常にしなやかだ。常に進化している。私なんかが考える速度よりも相当速いスピードで。そんなことを私自身が学んだ小学校生活だった。気がつけば体も随分大きくなった。毎朝、起きてくるたび、私とせいくらべして「もう目線が超えそうだね」と不敵な笑みを浮かべるサヨ。

卒業文集の原稿には、将来の夢が書かれていた。私が気にも留めていなかったエピソードをきっかけに、サヨが自分の夢をつづっている。一人の人間としてしっかり自分の船を漕ぎ出しているのだなあ。そう思い、原稿にしっかりとハンコを押してサヨに手渡した。