子育て

はぐはぐひろば(乳幼児)

イヤイヤ期

(2014年9月4日号号掲載)

共感して受けとめて

浜松学院大学 子どもコミュニケーション学科  荒井 庸子先生

「トイレ行こうか?」「イヤ」。「お洋服着ようか?」「イヤ」。1歳半ぐらいで始まるイヤイヤ期。これは子どもの"自我の芽生え"を意味する成長の印です。言葉が少し話せるようになると「自分で選んで決めたい」という意思が芽生え、何でもイヤイヤ言うようになるのです。同じイヤイヤでも、2~3歳児になると"自分で"という気持ちが強くなると同時に、「大きいー小さい」などの2つの世界を理解できるようになるので、反対の世界を確かめるかのように「~しない」といった反対のことを言うようになります。

イヤイヤ期に大切なのは「受け入れる」のではなく「受けとめる」こと。受けとめるとは、子どもの要求を受け入れ甘やかすこととも違います。「~したかったんだよね」と子どもの思いに共感した上で、「後でやろうね」「一緒にやろうか」などと、子どもと一緒に折り合いをつけていくこと。この受けとめがとても大事なのです。気長で大変な作業ですが、この対話を大切にすると子どもが4歳ぐらいになったときに"自分を大事にしてくれる大切な相手"だからこそ、自分と相手の要求をつき合わせて、それまで「イヤ」「~しない」と言っていた自分を変えていこうとするのです。

生活のリズムも大事

浜松市健康増進課 母子グループ長  鈴木 由紀子さん(保健師)

イヤイヤ期は子どもさんが順調に成長してきた"うれしい証拠"です。とはいえ、毎日のことなので、特にお母さんたちは大変ですね。イヤの内容が「危ないこと」「人の迷惑になること」だったら、しつけとして注意することも必要です。でも、それ以外なら、子どもに譲ったり付き合ってあげたりすることもできるといいでしょう。

子どもは眠かったりおなかがすいていたりして気分がすぐれないと余計にイヤイヤを言いやすくなります。ですから、よく寝て規則正しい生活を送ることにも気を付けていきましょう。

イヤイヤ期に避けたいこと

無理に従わせないで

発達の主人公は子どもです。大人と同じことがしたい時期なので、親が先にやってしまうと怒ります。お手伝いなどを通じて子どもの主体性を認め、「ありがとう」「助かったわ」と言える対等な関係を大切にして。

「~しないなら、~ないよ」

例えば「靴を履かないなら、公園は行かないよ」では、子どもが相手と折り合いをつけられません。「~ないよ」ではなく「~しようね」という前向きな言葉掛けを。また、子どもが自分で決めるのを「待つ」ことも大切に。

mama's voice(先輩ママの声)

☆なるべく外出して、ママ以外の人と関わるようにしました。みんな同じなので、わが子だけと思わず一緒に頑張りましょう。 (Mさん)

☆いつまでも続くものではないので時には付き合ってあげてもいいと思う。 (ハートムーンさん)

☆できるだけ希望を聞く。自分で選ばせる。待つ!(Hanaさん)

☆イヤイヤとおりこうに周期があることを発見。おりこう期になると、前にできなかったことができるようになっていた。 (たかちゃん)

☆できるだけ時間に余裕をもって、やりたいようにやらせて気が済むまで待つ。 (まくままさん)

☆かんしゃくが収まるのを待ってから、お話を聞いてあげる。言いたい言葉が出るように促す。(はてなさん)

☆いずれ終わることなので、「今だけ」と思うと気が楽になるかも。(son73さん)

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