子育て

はぐはぐひろば(乳幼児)

むし歯にならない方法を教えて!

(2015年6月4日号掲載)

頑張った「アメ禁止令」も、入園後は友達の甘い誘い(笑)に打ち砕かれました。(ぷーさん)

よく噛んで食べることが一番の歯みがき


浜松市口腔保健
医療センター所長
石川 昭 先生

口の中にいる"むし歯菌"は歯垢(菌の塊)となって歯の表面に付着し、そこに糖類が入ってくると分解して酸を作ります。その酸が歯の結晶成分であるカルシウムやリンを溶かすと、健康な歯がむし歯になっていきます。

甘いものを一回食べたり飲んだりするだけではむし歯にはなりません。一時的に酸が増え歯が溶けても、だ液(つば)がそれを修復します。だ液にはカルシウムやリンが豊富に含まれ、歯を元の状態に戻すこと(再石灰化)ができるのです。ところが、糖分が常に口の中にあると、いくらだ液に修復力があっても再石灰化が追いつきません。そのため だらだら食い を避け、生活リズムを整えることがむし歯予防につながります。

また、よく噛んで食べることが一番の歯磨き。しっかり噛めば食べ物やだ液で歯垢が流れ落ち、口臭も減ります。この 自浄作用 は、実は歯みがき以上に大事なことなのです。

教えて石川先生!お口Q&A

乳歯にお茶の色や歯石が付いています。歯医者に行くべき?
茶しぶや歯石が付くことでむし歯になることはあまりありません。少量の茶しぶなら、歯みがき粉でゆっくり時間をかけて磨くと落とすことができます。
口臭が気になりますが。
朝起きたときの口臭は人間の生理的な現象ですから問題ありません。お母さんは子どもと顔を近づける機会が多いので気にしますが、大抵は口臭と言えないレベルですよ。
歯みがきを嫌がります。みがき残しがないか心配です。
まずは唇を引っ張って、お口の中をよく観察しましょう。汚れや食べ残しがあれば、そこだけピンポイントでブラッシングを。下の奥歯の裏側は汚れやすいですが、むし歯は意外とできにくいんですよ。
むし歯に気づくポイントは?
生えたばかりの頃から歯をよく観察して、その時と違いがないかじっくり観察してみましょう。生えたての歯を写真撮影しておくと、変化が見比べやすくなります。
むし歯ができやすい場所は?
1歳半~2歳児は上の前歯と歯ぐきの境目あたり、2歳半~3歳児は上の前歯の歯と歯の間、3歳児以上は奥歯の溝や歯と歯の間です。

取材協力 静岡県西部健康福祉センター、浜松市健康増進課