子育て

育児は楽しい!シリーズ3

子どもとの良好な関係を築ける "しつけ"を

(2017年6月1日号掲載)

育児の「当たり前」を知ろう

あなたは自分の子どもに何を望みますか。「健康でいてくれれば、それが一番」と心の中で思ってはいても、つい同じ年頃の子と比べてしまい、できないことを無理やりさせようとしたり、子育ての仕方がまちがっているのではないかと不安になったりしてはいないでしょうか。

そもそも「どうやって子どもを育てればいいのかわからない」と思うのは、すごく自然な悩みです。そう言うと年配の方は驚かれますが、親子三世代家族が普通だった時代は、今よりも平均的に兄弟が多く、近所付き合いも盛んで、小さな子の面倒を見る機会が幼少からたくさんあり、仮にわからないことがあってもすぐに聞ける社会環境だっただけのこと。今も昔も、初めから子育てを理解しているお母さんはいないのです。

さらに人とのコミュニケーションが希薄になりがちな現代においては、"何が育児の当たり前なのか"を学ぶ場がなかなかありません。どのくらいの月齢で、どのくらいのことができて、どのように接すればよいのか。今回は、アメリカで開発され、今では日本でも広く支持されている子育てのイロハを学ぶプログラム「コモンセンスペアレンティング(CSP)」についてご紹介します。

精神的な負担を軽くしてくれる

「参加してみて、以前より子どもに怒ることが少なくなった」「数年後に思い出して、今でも子育ての指針の一つになっている」といった感想が聞かれているCSP(幼児篇)は、我が子との良好な関係を築くための具体的な"しつけ"の方法を学べる講座です。2~3歳の子を持つ母親が一度に10名前後参加し、テキスト、ワークシート、DVDを使いながらグループワーク形式で進行します。受講できる場所は限られていますが、浜松では以前からこのコーナーで紹介している子育て支援広場「カンガルーのおうち」で受講でき、受講中はスタッフが子どもを預かってくれます。プログラムは週に1回、6週に渡り行われ、その内容は、「子どもの発達・期待値」に始まり、「子どもの行動について」「褒めることについて」「問題行動の対処」「怒鳴らずに子どもと付き合う」と、育児で戸惑いを覚えそうなさまざまな局面の"対処法と考え方"を学べます。CSPの大きなメリットの一つは前回紹介した「ベビープログラム」と同様、同世代の子を持つ母親同士で、普段は人に相談しづらい育児の悩みの意見交換ができる点。深刻にとらえていた悩みが、どこの家庭にもある"当たり前"のものと知るだけでも、精神的負担はずいぶん軽くなるようです。

次回からは、育児の役に立つCSPのさらに具体的な内容を、実例を交えながら紹介していきます。

子育て支援ひろば カンガルーのおうち

浜松市中区佐藤2-22-1 ℡090-4217-8706(ひろば専用)

瑞雲こども園などを運営する社会福祉法人瑞陵会が、子育て中の母親を支援するために設けた施設。浜松市の委託事業として、育児に関する相談受付や講座などを行っている。