子育て

教育相談SOS-その1

「学校、行きたくない」 夏休み明けに増える不登校

(2017年8月10日号掲載)

このコーナーでは、小~中学生の子を持つ保護者が抱えがちな悩みと、その対処法について紹介していきます。第1回のテーマは「夏休み明けの不登校」。ポイントは、夏休みの過ごし方にありそうです。

子どもが寝る時間に注目

夏休み明けは、不登校になる子どもが増える時期です。特に、これまで不登校歴がない子どもが、突然、「学校へ行きたくない」と言い出すケースが目立ちます。

代表的な理由として、次の2つがあります。

一つは、夏休み中に生活リズムが大きく崩れ、元に戻せなくなってしまうこと。長い夏休みですから、気分が開放的になり、行動に緩みが出てしまうのは仕方ない部分もあります。ですが、登校日とかけ離れた生活を続けていると、2学期に入ってもそのままの状態が続き、学校生活に追いつくことができなくなってしまいます。

これを防ぐには、登校日と同じ時間に起床・就寝する、起きたらパジャマから着替える、きちんと3食をとることなど、衣食住の基本を守るのが大切です。とはいえ、「すべてを登校日と同じにするのは大変」という方もいるかもしれません。そんな場合は、「就寝時刻を守る」ことを第一に実践してみてください。寝る時間をきちんと決めておくと、全体の生活リズムがうまく回ります。家族で消灯時間を決めて、就寝時刻になったら家族全員で布団に入るなどの工夫をしてみましょう。

「宿題やったの?」と聞かないで

不登校になるもう一つの理由に、「宿題が終わらない」というケースがあります。特に中学生になると課題が増え、後回しにしていると終わらせることができなくなります。

親としては、子どもがちゃんと宿題をやっているかどうかは気になるところです。ただ、単刀直入に「宿題やったの?」と聞くと、やる気をなくしたり、疑われているようで嫌がったりする子が多いのも事実です。

では、どうすればいいのか?実際の家庭でうまくいった、一例を紹介しましょう。

その家庭では、宿題をどれだけやったかが分かる進捗表を作り、冷蔵庫に張り付けていました。子どもが宿題をやり終えたら、自分で進捗表に○をつけるのです。○が付いていたら褒めてあげると、子どものやる気は継続します。理科の自由研究や、社会の歴史探訪などは、保護者と一緒に知恵を出し合いながら取り組むのも良い方法です。

親との関係がうまくいっていないことも、子どもが不登校になる要因の一つになりえます。せっかくの夏休みですから、子どもとのスキンシップの時間を多く設け、信頼関係を深めてみてください。

取材協力/浜松市教育委員会 教育総合支援センター 053-457-2424(相談専用ダイヤル)