子育て

育児は楽しい!最終回

ちょっとした きっかけで、育児の悩みを ポジティブに

(2017年9月7日号掲載)

託児付きの育児支援プログラム

育児の悩みを解決してくれそうな、さまざまな子育て支援を紹介しているこのシリーズ。今回は前回に引き続き、『NP(ノーバディーズ・パーフェクト※完璧な親なんていない)』と題する、カナダ生まれの支援プログラムを紹介します。

NPをわかりやすく解説するなら、「子育てに関する悩みと上手く付き合う方法を学ぶ」プログラムです。

未就園児を持つお母さんたちが一度に10名前後で参加し、「しつけ」「食育」「母親としての生活」「(夫や姑との)人間関係」など、各自が気になるテーマについて理解を深めます。その特徴はまず「参考となるテキストはあるが、専任のファシリテーターのもと、母親たちの話し合いによって解決策を導き出すこと」。そして、「必ず託児付きで行われ、子どものいない環境でゆっくりと日頃の悩みを考える時間が持てること」です。

参加者はお茶やお菓子を囲みながら、リラックスした雰囲気で常日頃の悩みについて話し合います。週に一回、6週間にわたって行われ、毎回一つのテーマについてじっくり話し合います。実際にどんな意見が出ているのか、NPに参加した人たちの意見に耳を傾けてみました。

ちがう視点で子どもと向き合う

子どもがご飯を食べない、と悩んでいたあるお母さんは、NPに参加して「固定観念にとらわれていた」と話してくれました。

「今までは自分にとって上手くいかないことを解決しようとしていただけだったと、周りのお母さんのいろんな意見を聞いて気づかされました。どうやって食べさせるかばかり考えていましたが、子どもの気持ちになって考えてみると『お腹が空いてないのに、無理に食べさせなくてもいいか』とポジティブに向き合うようになりました」

また、モノを投げると困っていた別のあるお母さんは「先輩ママさんたちが皆『そういう時期ってあるよ』と言ってくれたので、まずは時間が解決してくれると思って、今できること、たとえば危ないものを周りに置かないとか、気長に、前向きに考えられるようになりました」と言います。

NPは疑問に対して明確な答えを出す場ではありませんが、様々な考え方を知ることで精神的に楽になったという意見が多く聞かれます。NPは全国的に行われており、浜松では子育て支援広場「カンガルーのおうち」で年一回実施されています。

忙しい育児の諸々の問題はゆっくり考える時間もなく、解決策が見つけづらいものです。そんなときはNPのように相談できる場、あるいは交流できる場を訪れ、自分とはちがう意見に触れてみてはいかがでしょう。ちょっとしたきっかけで気持ちが楽になり、ポジティブに育児と向き合えるようになるかもしれません。

子育て支援ひろば カンガルーのおうち

浜松市中区佐藤2-22-1 ℡090-4217-8706(ひろば専用)

瑞雲こども園などを運営する社会福祉法人瑞陵会が、子育て中の母親を支援するために設けた施設。浜松市の委託事業として、育児に関する相談受付や講座などを行っている。