子育て

教育相談SOS-その2

リーダータイプの子に多い燃え尽き型の不登校

(2017年9月28日号掲載)

勉強がよくできて、クラスの中でもリーダーシップを発揮...そんな"頑張り屋さん"の子がある日突然、不登校になることがあります。さまざまな学校行事がある2学期に多い、「燃え尽き型の不登校」です。

周りの期待がプレッシャーに

2学期は運動会や合唱コンクール、文化発表会など、大きな学校行事がたくさんあります。中学校の場合は、部活動で3年生が引退し、2年生中心の新体制に切り替わる時期でもあります。勉強面では、中間・期末と2つのテストがあり、個々の学習についての課題が次第に明確になってきます。

このような2学期に目立ち始めるのが、"頑張り屋さん"の不登校です。これは、何事にも一生懸命になって頑張る真面目な子が、ある日突然、「学校に行きたくない」と言い始めるというケースです。

いくら頑張っても思うような結果が出ず、「自分の努力が足りないせいだ」と思い込んでしまうのが主な原因です。児童会や生徒会、学級委員、部活の部長、学習優秀者など、リーダー的な立場の子に起こりやすい傾向にあります。周りから「あの子に任せておけば大丈夫!」「あの子は昔から勉強がよくできるから」と期待され、それに応えられなかった時に燃え尽きてしまうというパターンが多く見られます。

「頑張り」の理由を探ろう

対処法には次の3つがあります。

①周囲の大人が、頑張る「過程」を評価する

子どもの中には1番を目指したり、「結果がすべて」と思い込んだりする子もいます。周囲の大人は子どもの頑張っている過程を認め、「ちゃんと見ているよ」と伝えていきましょう。また、「なぜこの子はこんなに頑張っているのか?」と考えてみることも必要です。子どもによっては「頑張らないと親や周囲の人に認めてもらえない」と思い詰めてしまっている場合があるからです。

②家で子どもと一緒にいる時間を作る

子は何歳になっても親に甘えたい願望があります。思春期になると親に反抗し始めますが、これも形を変えた甘えと考えることができます。子は外で頑張った分、その疲れを家で癒やします。親との何気ない会話や食事、同じ空間にいるだけでも十分癒やしになります。無理に悩みを聞き出す必要はありません。

③困ったら学校に相談する

「ため息が多くなった」「食事量が減った」「朝起きられなくなった」など、いつもと違う様子が見られたら、学校へ相談しましょう。大人の方が不安になってしまい、子どもに対してさらに無理な頑張りを要求するのはご法度です。ゆっくりと休養を取り、どうしたら気持ちが立て直せるか、子どもと話し合う機会を持ちましょう。

取材協力/浜松市教育委員会 教育総合支援センター ☎053-457-2424(相談専用ダイヤル)