コラム

杉山孝男の人間学-29

「自らの秘蔵才能」の発掘を!

(2017年10月5日号掲載)

  • 今日までの感謝によって満足を得る。
  • 今日からの報恩によって活力を得る。

本句は①感謝と満足②報恩と活力③自己行動と社会貢献の三つを包含。平成八年十月六日・夜十時半の作句

以上の五行を清書し額に入れ、二十二年前から執務室に掲げ、既に二千回以上の口述をしています。

一分野の自己才能(感謝心や報恩心)を十分に発揮すれば、この関連秘蔵才能(満足心や活動力)も連動して開発できることを気付かせてくれた思い出の句です。

「奇(き)なる哉(かな)、奇なる哉。一切衆生(しゅじょう)皆悉(ことごと)く如来の知恵徳相を具有(ぐゆう)する。只、妄想執着(もうぞうしゅうちゃく)なるが故に証得(しょうとく)せず」

釈迦の言葉ですが、「驚くことだが誰もが『如来並みの素晴らしい才能』を秘蔵する。しかし才能の開発のまずさ(妄想執着)から、その素養を開花させずに宝の持ち腐れで終わっている」と云う意味です。

冒頭句の感謝とは有り難さを感じ、周りに謝意を示す才能であり、満足とは満ち足りて喜ぶ才能ですが、感謝に連動して心の奥底の秘められた満足心も引き出すことができれば、一石二鳥の能力発揮になります。

後句も同様で、報恩感情に秘蔵活力が連動すれば、こちらも一石二鳥の能力発揮になります。しかも単純な活力ではなく、心底から恩返しをしたいという「自然感情の活力」ですから、より大きな活力になり、恩返し効果も大きくなります。

昔から「隠れた才能我に在り」と云われますが、その秘蔵才能を開発しないで臨終を迎える人も少なくありません。なぜでしょうか。

自己の能力や社会の恩恵に対し、嫌眼短所(欠点を視る癖)になっているからです。これを仁眼長所(長所を視る癖)に切り替えますと、眠っていた『如来並みの素晴らしい才能』が次々に目覚めます。

不平不満が癖になっている方は、「一日二十回の仁眼長所」を一週間続ければ、朗顔喜動が回復します。

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