コラム

杉山孝男の人間学-33

「百万人の心の緑化作戦」とは?

(2018年3月1日号掲載)

今回の執筆が最後になりますので、大原学園のボランティア運動「百万人の心の緑化作戦」の狙いと、その一環で推進する「人間学読書会」の活動を紹介させてもらいます。

「百万人の心の緑化作戦」は、現代人の心の砂漠化を防ぐためのボランティア運動です。「一年の計は作物を植え、十年の計は樹木を植え、百年の計は人心を育てよ」と云う名言があります。砂漠の緑化には百万本の苗木で対応しますが、人心の砂漠化には人間学で鍛えられた「百万人の品性豊かな人心」で対応しようとするものです。

人間学の学びの狙いは、①自分の人間品性を高め、②その品性行動を社会の一形成者として発揮し、③世の中の人々と住み良い社会を創って行くところにあります。これを「百万人の心の緑化作戦」に落とし込みますと、①人間学を学んだ品性豊かな百万人を育て、②この一人一人が核となって周りの百二十人と共に更に人間学を学べば、③最後には国民一億二千万人が品性豊かになり、人心の砂漠化が防止されます。

「人間学読書会」は、このような砂漠化防止の人心を育てるための無料の勉強会です。三十二年前に発足し、東洋思想の名著や名言から「人としてあるべき生き方」を学び、その名言の教えを血肉化するために和紙に清書します。これを「名言の和紙清書法」と云いますが、清書枚数が二~三千枚になりますと、自然に豊かな人間性が身に付きます。

今までに取り上げた名言は一万五千句を数え、既読書物は言志四録(げんししろく)・老子・論語・韓非子(かんぴし)・貞観政要(じょうがんせいよう)・宋名臣言行録・菜根譚(さいこんたん)・三国志・正法眼蔵随聞記など十数冊です。

現在名古屋・浜松・静岡・沼津の大原学園各校で年五回の無料例会(予約不要)を開催しています。三十二年間で既開催例会は451回、延参加者は五万三千人で学生・会社員・主婦などが参加しています。

「東洋思想の名著に学ぶ」無料読書会

2018年4月16日(月)午後6時半~8時半、名古屋大原学園浜松校3階(浜松市中区板屋町101-8)で開催します。受講無料。駐車は寿モータープールへ。053-455-4419