教育

Let's プログラミング Vol.1

2020年、小学校で必修化 プログラミング教育って何だ?

(2017年10月12日号掲載)

2020年から小学校で「プログラミング教育」がスタートします。だけど「なんだか難しそう」「子どもに理解できるの?」と不安を持つ親も多いのでは。プログラミングを学ぶメリットは、一体どんなところにあるのでしょうか。

ロボットやウェブサイト作成を通じてプログラミングを学ぶ「浜松ITキッズプロジェクト」。
地元の企業の専門家が講師となって講座を開いている

パソコンとレゴブロックがずらりと並んだ教室。席に着いた子どもたちは、ブロックを組み立てて、ワニの形をしたロボットを作り始めました。大きく開いたワニの口は、モーターと連動して開いたり閉じたりします。しっぽのケーブルをパソコンにつなげば準備OK。パソコン上でプログラムを作って、自由に口の開閉をコントロールできます。

9月10日、静岡大学情報学部で「浜松ITキッズプロジェクト」6期生の活動が始まりました。2012年に立ち上げられたこのプロジェクトは、地元IT企業が中心となって運営されている小中学生向けの課題教室。今年は市内に住む小学3年生24人が新たに受講をスタートしました。講座を通じて世界に通用するITの素養を養い、地域の産業を背負って立つ人材を育てることが目的です。

子どもの将来の夢を聞けば「ITエンジニア」「プログラマー」が上位にランクインする時代。パソコンやスマートホンは言うまでもなく、住宅や自動車、生活家電などあらゆるものがインターネットとつながる時代が到来しつつあります。

パソコンでプログラムを作り、モーターの動きをコントロールすれば、ワニが口を開いてくれる

「これからの社会は、どんな仕事に就くことになってもITの知識や能力が必要になってきます。子どもたちがいろいろなことに挑戦し、職業選択の幅を広げられるようにすること。それがプログラミングを学ぶ意義なんです」

プロジェクトの運営メンバー・福地三則さんはそう語ります。プログラミングとは、コンピューターが「どんな動作」を「どういう順序」で行えば、思い描いた結果が出てくるのかを考えて、指示書(プログラム)を作る行為のこと。トライ&エラーを繰り返すことで、物事を効率よく、理論的に考える力を養うこともできるといいます。

2020年、全国の小学校でプログラミング教育が必修化されます。ただし、どのような授業が行われるかは、学校の裁量に任せられています。算数や図工、総合的な学習の時間など、従来の課目の中に、プログラミングに関わる学習を取り入れていくことが予想されます。

このシリーズでは、遠州地域で行われているIT教育の現場をレポート。子どもたちにとって必要なプログラミング教育のあり方を探っていきます。