教育

バンド維新2013 学生編

女神の祈りを、楽曲に乗せて。

(2013年2月28日号掲載)

3/9(土)・10(日)バンド維新2013開催

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――まるで女神が祈っているみたい。

作曲家・加羽沢美濃さんが書き下ろした「ディアーナの息吹」。この曲を初めて聴いた時、浜松海の星高校吹奏楽部の部長・福澤裕子さん(2年)はそんな風に思ったという。

曲の冒頭。静かな森の中に、狩りの女神・ディアーナの登場を告げるトランペットが鳴り響く。フルートやクラリネットなどの木管楽器が美しい音色でそれに応え、やがて壮大な音のうねりを生み出していく。

「とても神秘的でスケールが大きな曲。途中からテンポが上がっていくのがかっこよくて、聴いた瞬間から早く演奏したいとみんなで盛り上がりました」

新しいスタイルの吹奏楽イベントとして6年前から始まった「バンド維新」。著名な作曲家の新作を地元の学生が初演するこの催しに、同部は毎年出演し続けている。多くの全国大会へ出場している実力校だけに、作曲家から提供される楽曲の演奏難易度も高い。

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今回演奏する「ディアーナの息吹」では、一般的な吹奏楽曲では使われないピッコロトランペットのパートが含まれている。普通のトランペットより1オクターブ高い音を出すこの楽器を吹くのは、他ならぬ部長の福澤さんだ。

「音が高ければ高いほど息の量もたくさん必要になるので、ピッコロトランペットを吹くのは本当に大変。どれだけ伸びやかな音を出せるかが、私にとっての挑戦ですね」

昨年は全日本吹奏楽コンクールで悲願の全国大会出場を果たした同部。指導者の土屋史人先生は、バンド維新で毎回ハイレベルな曲に挑戦してきたことが全国優勝につながったと振り返る。 「曲に込められた加羽沢先生の思いがお客さんに伝わるよう、部員の心を一つにして演奏したい」

福澤さんは祈るようにそうつぶやいた。演奏メンバー30人。そして作曲家の加羽沢美濃さん。女神たちの共演がいよいよ幕を開ける。


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【3月9日(土)13:30~】作曲家によるレクチャーと公開練習 
料金:一般席1500円
【3月10日(日)14:00~】作品発表コンサート 
料金:一般席2500円、学生席1000円、高校生以下無料

会場:両日ともにアクトシティ浜松中ホール 
チケット:全国チケットぴあプレイガイド(Pコード187-012)、浜松市文化振興財団HCFオンラインショップ(http://www.hcf.or.jp/shop/index.html)のほか、アクトシティチケットセンターなどで発売中 
問:浜松市文化振興財団 TEL.053-451-1151