教育

音の種まき 5/26(日)~アクト・ニューアーティスト・シリーズ

若者たちのカジュアル・クラシック

(2013年5月9日号掲載)

鈴木さんが撮影したコンサートの一幕若きアーティストが姿を現すと、鈴木宏幸さんはシャッターを切り始める。アクトシティ浜松の音楽工房ホール。ここでは年に5回、国内外で活躍中の若手アーティストが演奏を披露する「アクト・ニューアーティスト・シリーズ」が開かれている。

18年前に始まったこのクラシックコンサート。新人のフレッシュな演奏を聴こうと、年間パスポートを購入する固定ファンも多い。鈴木さんは8年ほど前から、このイベントにボランティアの撮影スタッフとして参加。演奏中のアーティストを写真に収め続けている。「クラシック奏者って、表情を変えずに演奏するイメージがありますよね。でも写真を撮っていると、演奏者の微妙な表情の変化がよく分かるんです」

最初は固い表情だった若者が、演奏を進めるにつれ、次第に自信あり気な顔つきに変わる。真剣な面持ちの中に、音楽に対する情熱や喜びを見て感じ取ることができるという。

観客との交流タイム演奏が終わると、さらに表情が豊かになる。終演後に行われる「アフタートーク」では、アーティストが私服に着替え、客席からの質問を受け付ける。カジュアルな雰囲気の中で見せるその笑顔は、どこにでもいる普通の若者と変わらない。
「コンサートが終わった後は、お客さんもすごくいい顔をしています。クラシックは『心の整体』。音楽を聴いて落ち着くことで、徐々に心の凝りをほぐしてくれるものなんだと思います」

将来有望な新人を発掘できるのも、観客だけに与えられた特権。「自分が撮影した若手が全国で活躍していく姿を見ると嬉しい」と話す鈴木さんも、このイベントのファンの一人だ。

イベント情報

浜名梱包クラシックスペシャルアクト・ニューアーティスト・シリーズ