教育

母校の自慢行事 第10回

浜松市立飯田(いいだ)小学校

(2013年7月4日号掲載)

みんなの夢、飛んでいけ。

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大正時代、天竜川の河川敷で一人の飛行機研究家が長年の夢を実現させました。彼の名は福長浅雄。「飛行機を作って大空を飛び回りたい」という思いから天竜川沿いに製作所を構え、日本初の国産旅客機「天竜10号」を作り上げた人物です。

理想の飛行機を作るために何度も失敗を繰り返し、「墜落王」とも呼ばれた福長浅雄。挫折しても夢を追い続けた姿勢を見習おうと、彼の母校である飯田小学校では1年を通して「夢」をテーマにした行事が行われています。

毎年6月に開かれる「夢を飛ばそう集会」もその一つ。子どもたちが自分の将来なりたい職業やできるようになりたいことなどを紙飛行機に書いて飛ばす行事です。

全校児童が運動場に集まり、「せーのっ」の合図で一斉に紙飛行機を発射。「学校の先生」「パティシエ」「お花屋さん」。一人ひとりの夢が書かれた紙飛行機たちが、青空いっぱいに舞い上がっていきます。

「気象予報士になりたい」という夢を書いた6年生の藤原小雪さんは、日ごろから天気の本を読んだり雲の動きを観察したりしているそう。「福長さんは頑張って自分の夢を実現させた人。私も夢を叶えたい」と話し、1年生に上手な飛ばし方を教えていました。

3学期には目標に向かって努力したことを自慢し合う「福長デー集会」が開かれます。児童みんなが夢を持っているのが自慢の小学校です。

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◆福長浅雄とは
「天竜10号」の模型 1893年、浜名郡飯田村(現・浜松市南区大塚町)に生まれる。製材業により10代で大きな財産を得た後、1919年に福長飛行機研究所を設立。1922年に日本初の国産旅客機「天竜10号」を完成させた。