教育

母校の自慢行事 第12回

磐田市立城山中学校

(2013年9月26日号掲載)

祭りの魂「腰みの」作り

裸祭保存会のメンバーに指導を受けて、腰みのを作る

上半身裸の男たちが、夜の町を練り歩く。それが天下の奇祭・見付天神裸祭です。当日の男衆は、ふんどし一丁に腰みのを巻いて見付天神を目指します。

そんな地域の伝統文化を継承するため、城山中学校では数十年前から腰みのを作る体験授業が行われています。

9月5日。1年生の全生徒、約250人が体育館に集結しました。裸祭保存会のメンバーにアドバイスを受けながら、腰みのを作るためです。
まずは腰みの作りの達人、保存会の人々が製作を実演して見せます。腰みの作りに必要なのは「藁の束」と腰に巻くための「縄」。達人は足の親指に縄を引っ掛け、ギュッ、ギュッと藁を一本ずつ編み込んでいきます。この締め付けがゆるいと、祭りの最中に腰みのがバラバラになって恥ずかしい思いをしてしまうのです。

生徒たちの大半は、腰みの作り初体験。各グループに分かれ、「手がかゆい」「足が痛い」など、はしゃぎながらも作業を進めていきました。

手芸部所属の実力を発揮した最優秀賞を受賞した鈴木友貴奈さん完成した作品の中でも、特に優秀な腰みのは表彰されます。生徒が作った腰みのの出来を、一瞬で評価していく達人たち。厳正なる審査(?)の結果、今年の最優秀賞は鈴木友貴奈さんの作品に決定しました。
「締め付けをきつめにしたら、きれいに編むことができました。作った腰みのは、大切にしまっておきます」と鈴木さんは誇らしげ。男子の中には「作った腰みので祭りに参加したい」と、わくわくしている生徒もいました。

◆見付天神裸祭
見付天神裸祭 旧暦8月10日直前の土・日曜に磐田市見付で行われる奇祭。五穀豊穣を願い、腰みのを巻いた裸の男たちが練り歩く。平成12年に国の重要無形民俗文化財に指定された。