教育

母校の自慢行事 第13回

浜松市立伊佐見(いさみ)小学校

(2013年10月10日号掲載)

自然あふれる故郷を歌う。

音楽科研究発表会で「新生森の水車」を歌う伊佐見小の4年生たち緑で覆われた山の間を、清らかに流れる伊左地川。その川沿いに、5台並んだ水車がコトコトと音を立てて回り続ける――。昭和17年、作詞家の清水みのるさんは少年時代に見た故郷の光景を元に、代表作「森の水車」を書き下ろしました。

戦前・戦後を通じ、多くの歌謡曲の作詞を手がけた清水さんは、浜松市西区伊左地町の出身。母校である伊佐見小学校では、4年生になると清水さんのことについて学んだり「森の水車」を合唱したりしています。

清水さんの手がけたレコードや手紙 6月には、清水さんの姪である宮崎孝子さんを招いて総合学習の授業を開きました。子どものころは相当なやんちゃ坊主だったという清水さん。いつも5~6人の子分を従え、「伊左地の大親分」と呼ばれていたそうです。
「ガキ大将でしたが、それだけみんなに慕われていた人だったんですね。大人になってから作った歌詞にも、人を思いやる心が込められています。 みなさんも人の気持ちが分かる人になってほしい」と、児童にメッセージを伝える宮崎さん。清水さんが作詞した校歌をみんなで歌い、楽しい時間を過ごしました。

また、毎年9月に行われる浜松市の音楽科研究発表会では「新生森の水車」を合唱。今年もアクトシティの大ホールいっぱいに歌声を響かせました。子どもたちは「陽気な歌詞で歌いやすかった」「森の水車の様子が、聴いている人にも伝わるように歌いました」と感想を話します。 4年生は、10月27日(日)に森の水車公園で開かれるコンサートにも出演。清水さんが亡くなって30年以上経った今でも、彼が愛した故郷の原風景を歌い続けています。

◆清水みのる
清水みのる1903年、浜松市西区伊左地町生まれの作詞家。「森の水車」「星の流れに」「かえり船」などヒット作のほか、晩年はサトウハチローとともに童謡も手がけた。