教育

音の種まき 浜松市文化振興財団の挑戦

“メイド・イン・浜松”がもたらすもの。

(2013年10月24日号掲載)

国や町の名前が商品の名前になることは珍しくない。「カマンベール」と聞けば誰だってチーズのことを思い浮かべるし、「コロンビア」と言われればコーヒーのことで頭がいっぱいになる。

では、「浜松」はどうだろうか。

「物心ついたときから『浜松といえばピアノ』でした」。そう話すのは、ピアニストのイリヤ・ラシュコフスキーさん。昨年、浜松国際ピアノコンクールで優勝し、世界中から注目を浴びている若きアーティストだ。 「ピアノの蓋を開けると、中に『HAMAMATSU』と書いてあったんですよ。小さいころから、浜松といえば音楽の街のイメージ。一度行ってみたいと思っていた街でした」

日本の二大メーカー、ヤマハとカワイのピアノを通じて、浜松という街を知ったイリヤさん。昨年、コンクールのために来浜した際は、浜松の街の作りにとても驚いたという。

「ほかの都市で演奏する場合、宿泊しているホテルから会場までバスで移動することが多いんです。でも、浜松はホールのすぐ近くにホテルがある。演奏者にとってこれほどありがたいことはありません」

さらに「聴衆が熱心に演奏を聴いてくれた」「施設の音響がとても良かった」など、浜松の魅力を次々と挙げるイリヤさん。3年に一度行われる浜松国際ピアノコンクールでは、彼のように「HAMAMATSU」にあこがれを抱くピアニストが集い、腕を競い合っている。

【イベント情報】

第8回浜松国際ピアノコンクール優勝者 イリヤ・ラシュコフスキー ピアノ・リサイタル

日時:11月22日(金)19:00~
会場:アクトシティ浜松 中ホール
料金:一般2500円、学生500円(全席自由)
※チケットはアクトシティチケットセンター、HCFオンラインショップ、セブンイレブン、サークルKサンクスほか全国ぴあ取扱店で販売中
問 (公財)浜松市文化振興財団 TEL.053-451-1114
【URL】http://www.hcf.or.jp/
【プロフィール】
イリヤ・ラシュコフスキー
1984年、ロシア・シベリア生まれ。5歳からピアノを始め、2001年、ロン=ティボー国際音楽コンクールのピアノ部門で第2位に耀く。2012年、第8回浜松国際ピアノコンクールで優勝を果たしたほか、数々のコンクールで入賞歴を持つ。