教育

母校の自慢行事 第15回

浜松市立西気賀小学校

(2013年11月21日号掲載)

和船で細江湖一周の旅。

和船の授業で声を掛けながら漕ぎ進める5年生たち

浜名湖の枝湾である細江湖を、目の前に臨む西気賀小学校。運動場の南側には桟橋があり、子どもたちは4年生になると湖に繰り出して和船やカヌーの漕ぎ方を学んでいます。

和船の乗り方を教えるのは、地域に住む60~70代のボランティアの人々。かつては誰もが当たり前のように乗れた和船を、今の子どもたちにも知ってもらいたいと14年前から始まりました。

ボランティアの人にアドバイスを受けながら艪の漕ぎ方を学ぶ

和船を漕ぐクラスメイトを学校の桟橋から応援!

無事学校に戻れた時はみんなほっとした表情になる

「昭和30年ごろまでは、細江湖でも和船が行き交う風景が見られた」と話すのはボランティア代表の藤原正己さん(74歳)。湖東岸の沖通り地区には田園が広がり、人々は田んぼの間を流れる運河を渡って農作業を行っていたといいます。

ところが時代が経つに連れて道路が整備され、移動手段の主役は船から自動車に。今では和船を漕ぐことができる人も少なくなりました。

4年生の間に和船の漕ぎ方を覚えた子どもたちは、5年生に上がると「細江湖一周」を行います。今年は21人が3チームに分かれ、途中交代しながら和船で細江湖を周りました。

和船は船体の後方に取り付けられている艪(ろ)を操ることで、前進や方向転換を行います。船上では一人が艪を漕ぎ、そのほかの乗組員は櫂(かい)を使ってサポート。船は寸座、伊目を経由し、約3時間かけて学校へと帰還しました。

無事に船旅を終えた豊田史珠さん(5年)は「風が強くて漕ぐのが大変だったけど、みんなと声を合わせて頑張りました。和船の授業は西気賀小にしかない文化なので体験できて良かったです」と誇らしげな表情。子どもたちの一生懸命な姿に、ボランティアの人々の間にも笑顔がこぼれました。