教育

部活戦記

浜松学芸高校・アウトドア部
仲間がいるから、乗り越えられる。

(2014年1月9日号掲載)

地元の山から日本アルプスまで、1年を通じてさまざまな山に挑戦する部員たち

浜松学芸高校アウトドア部は1年を通じて登山やカヌー、スキーなどを体験する部活動だ。今年の夏休みの合宿では八ヶ岳に登ったという。自然の醍醐味を満喫できる、さぞ楽しい部活だと思いきや―。

腕立て、腹筋、背筋…。平日の活動をのぞくと、筋力トレ―ニングにいそしむ部員たちの姿があった。最近は基礎訓練の一環として12kgのザックを背負い、敷地内を早歩きする。これは部員たちが考案したトレーニングだという。
「合宿で山に登る時は20kg以上の荷物を背負って歩くから、これでもまだ軽い方です。夏山合宿が近づくと30kgのザックを背負って、浜名湖周辺を歩くんですよ」

食事も部員たちで調理。今までの最高傑作は「チーズドリア」

10~20kgあるザックを背負い、険しい崖道を進む

冬は雪山でスキー合宿。雪上キャンプを体験する

部長の正田智哉君(2年)はケロリとした表情で話す。週に一度は座学の日。山登りの基本が書かれたテキスト「登山教程」を片手に、顧問の先生の講義を聞く。

登山は幅広い技術と知識を求められるスポーツだ。部員たちは今年5月、静岡市の竜爪山で行われた高校総体県予選に出場。競技は4人1チームで行われ、山を登るスピードのほか、地図を読み取る力、天気図を作成する力、テントを設置する技術に加え、料理の腕前なども審査された。

登山用語ではチームのことをパーティーと呼ぶ。パーティーのメンバーは気象記録係、炊事係、テント設営係など、自分に与えられた役割をこなすことで、仲間との絆を深めていく。
「山の上ではいつ落石や落雷があるか分からない。自然の怖さを克服するために必要なのがパーティーシップです。体力的にきつい時も、お互いに声を掛け合えば乗り越えられます」

チームキャプテンを務める伊藤元君(2年)はそう話す。仲間とともに眺める山頂の景色は、何よりも美しいという。

◆浜松学芸高校アウトドア部
部員20名。登山やカヌー、スキーといった年8回程度の体験合宿などを行い、普段は体力トレーニングを積む。今年は県高校総体2次予選に出場。