教育

音の種まき 浜松市文化振興財団の挑戦

陰の主役がステージを作る。

(2014年1月30日号掲載)

過去に行われたコンサートの様子。セミナー受講者たちが意見を出し合い、ゼロから公演を作り上げていく

大河ドラマ「軍師官兵衛」の影響からか、2014年は「ナンバー2」や「裏方役」が注目を浴びる年らしい。音楽の世界にも、表舞台に立つ演奏者と、それを支える大勢の裏方がいる。どちらが欠けても魅力的なコンサートを作り上げることはできない。

浜松には、誰もが音楽イベントのプロデューサーになれる取り組みがある。浜松市アクトシティ音楽院が行っている「主催者育成セミナー」だ。一般市民15人が1年を通じてイベントの企画、チラシの作成、出演者への交渉などの方法を学習。年度末には実際にアーティストを招いてコンサートを開く。

この取り組みは、アーティストと聴衆をつなぐ役割を担える人間を育てようと13年前から始まった。これまでの受講者は延べ200人以上。卒業生の中には市民オーケストラを立ち上げたり、会社を作ってコンサートを企画したりしている人もいる。

受講者の年代や音楽の好みはさまざま。多くのアイデアを一つにまとめる能力が求められる

今年の受講者は、若者から70歳以上まで年代もさまざま。広報を担当する佐久間直実さんは、静岡文化芸術大学に通う大学生だ。「チラシを作ったり、企業に後援を依頼したりと大変です。でも、将来は音楽に関わるような仕事がしたいので勉強になる」と話す。

受講者たちは昨年6月に一人ずつプレゼンテーションを行い、どんなコンサートにしたいかをテーマに話し合ってきた。今年はジャズバイオリン奏者maikoさんを招いてコンサートを開く。
「あまり聴く機会のないジャズバイオリンの魅力を、多くの人々に伝えたいと思い企画しました」とリーダーの中原正光さん。陰の主役たちが、音楽のまち浜松を作り上げていく。

【イベント情報】

主催者育成セミナー13期生による企画コンサート
maiko Jazz Night ~ジャズカクテルを春風と共に

出演:maiko(ジャズバイオリン)、伊藤志宏(ピアノ)、馬場孝喜(ギター)、水谷浩章(ベース)、橋本学(ドラム)
日時:3月1日(土)18:30~
会場:クリエート浜松2階ホール
料金:一般2000円、ペア券3500円(未就学児入場不可)
問 浜松市文化振興財団 TEL.053-451-1150