教育

もっと素敵に浜松給食

(2014年9月25日号掲載)

給食を変えたら生徒が健やかになり学力も上がった!

9月7日、なゆた浜北で「もっと素敵に浜松給食」を主催したのは、「なちゅらるな生活を楽しむかえるの会」(川嶋弘美代表)。環境や食問題に関心を持つ子ども連れのお母さんを中心に大勢の市民が来場。大塚先生の話に聞き入った。

大塚先生は、かつて大規模中学校で校長を務めた際に、学校が荒れている原因が食にあるとみて、給食改革を実行。和食の献立に変えることで、驚くほど落ち着く学校にした経験を持つ。その後、旧真田町教育長時代に、地域内全校の完全ご飯給食を実現。非行をなくし、学力も向上したため、全国から依頼を受けて教育と給食に関する講演を行っている。

今回の講演でも、給食改革の経験を語り、数年経っても腐らない、色が変わらない食品を見せ、「野菜や魚を食べず肉中心、添加物の多い食事により、子どもの生活習慣病予備軍が増え、脳に影響。人間としての機能が落ちている」と警鐘を鳴らす。

川嶋弘美さん

講演の中で、三島市でも大塚先生のアドバイスを受けて、給食に使っていた輸入食材を駿河湾の魚、無農薬有機栽培の米、地元の野菜に変えたところ、子どもたちのやる気が出てきたという例を紹介。「浜松の給食のように、安心安全な地元の食材に切り替えることで、人間性を取り戻すことが大事。こうした活動を地域から広げてほしい」と結んだ。

同時開催給食試食会


浜松市の給食は地産地消を目指し、添加物の少ない加工品を提供、食品情報もホームページで公開するなど熱心に取り組んでいる。そんな給食をもっと良くしていきたいと、「素敵な給食試食会」を同時開催。協賛店やボランティアの協力により用意された、限定50食の給食とおむすびを参加者が試食した。

スタッフで何度も話し合い、試作したという献立は、浜松産コシヒカリの3分つき米のご飯、味噌汁、切干大根の煮物、なすのごま酢和え、ししとうの甘辛炒め、磐田産もちきびとうもろこし、舞阪産マダカの塩麹焼き、お茶といった内容。できる限り安全・安心な地元食材と地元で作る無添加調味料を用い、手間暇かけ心を込めて作ったものだ。

会場では、「おいしい!」とパクパク笑顔で食べる子どもたちや、お母さん同士で語り合いながら食べる姿も見られた。同席した大塚先生も「この献立は素晴らしい。ご飯も美味しく、旬を取り入れたおかずもいいですね」と絶賛した。 主催者の川嶋さんは、「今後は地元の議員さんや栄養士さんなどにも広め、より心にも身体にも良い給食、防災時にも役立つ給食のあり方を働きかけていきたいと思います」と抱負を語った。

講師/大塚貢さん
平成9年長野県旧真田町教育長就任。18年より上田市教育委員長。
19年退任後、教育・食育アドバイザーとして活躍中。

著書「給食で死ぬ!―いじめ・非行・暴力が給食を変えたらなくなり、優秀校になった長野・真田町の軌跡‼」