教育

母校の自慢行事 第38回

御前崎市立御前崎小学校

(2015年8月6日号掲載)

アカウミガメさん、卵を産みに戻ってきてね。

海に帰るアカウミガメを、温かく見守る御前崎小の児童たち

大きくなって、帰ってきてね!7月2日(木)、御前崎小学校の児童が、飼育してきたアカウミガメの放流会を行いました。全校生徒254人が縦割りグループに分かれ、18匹のカメを海へ返しました。

御前崎の海岸は、毎年夏になると絶滅危惧種のアカウミガメが産卵にやってくることで有名。御前崎小学校では昭和52年から、アカウミガメの飼育と放流を行っています。当時の児童が日本で初めてアカウミガメの人工ふ化に成功したのをきっかけに、命の大切や環境を学ぶ行事として代々受け継がれてきました。

御前崎市はアカウミガメの産卵地域として国の天然記念物に指定されている

アカウミガメが安心して卵を産めるように、放流の後は砂浜のゴミを拾った

校内にある水槽で約9カ月間、世話を行う。海水は先生が海から汲んでくる

飼育の主役は5年生。9月になると、児童は市の保護監視員からアカウミガメの赤ちゃんをもらい受けます。校内には水槽やろ過機といった本格的な設備が備わり、4~5人の班に分かれて赤ちゃんの世話を行いました。

ウミガメの飼育に、休みも正月も関係なし。子どもたちは毎朝、カメの様子や水温、水質をチェックし、昼はエサやりを行います。エサはイカやイワシをミンチにしたもので、これも子どもたちの手作りです。

世話の甲斐あってか、最初は5cm程度の大きさだったアカウミガメも、放流時には25ほどにまで成長。放流会では、波に押し返されつつ海へと向かうカメたちに「がんばれ!」と声援を送りました。

澤部峻史君(6年)は「世話は大変だったけど頑張って育てた。最初は小さかったカメたちが、僕らを成長に導いてくれました」と話します。カメたちとお別れした後は、海岸をきれいにお掃除。育てたアカウミガメが産卵しに戻ってくるよう、美しいビーチをこれからも守り続けます。