教育

浜松RAIN房コラボシリーズ
試して遊ぼう!科学工作部

Vol.10 葉脈標本を 作ってみよう。

(2016年4月28日号掲載)

アルカリ性の溶液が葉っぱを丸裸に

「葉脈」とは葉っぱの表面に浮き出ている網目のような筋のこと。植物はこの筋を通して、根っこから吸い上げた水分や、葉で作られた養分を全体に送り届けている。人間の体でいえば血管のようなものだ。

葉脈は植物にとって大事なものだから、セルロースと呼ばれる丈夫な繊維で傷がつかないように守られている。今回の「葉脈標本」はそんな葉っぱを溶かして、中の筋だけを見ることができる実験工作だ。

パイプ洗浄剤などに使われている水酸化ナトリウムは、強いアルカリ性で葉っぱを溶かす働きがある。一方、葉脈を覆っているセルロースは、葉っぱの皮の部分よりも丈夫で溶けるのに時間がかかる。そのため、一定の時間、溶液に漬けておくと葉脈だけが残るというわけ。標本作りには照葉樹など、肉厚で丈夫な葉っぱを使うとやりやすいぞ。

用意するもの

  • 葉っぱ(ヒイラギ、キンモクセイ、ツバキなど)
  • パイプ洗浄剤(水酸化ナトリウムが3~4%含まれるもの)
  • フタ付きのビン
  • バット(皿)
  • 割りばし
  • 古い歯ブラシ
  • 新聞紙、ティッシュ
  • 酢(小さじ2杯)
  • 好きな色の食紅(付属のスプーン1~1.5杯)

作り方

  1. ビンに葉っぱを入れ、葉っぱ全体が漬かる量のパイプ洗浄剤を入れる。しっかりフタを締め、葉柄部分が白くなるまで漬ける。
    目安:ツバキ10時間、キンモクセイ24時間、ヒイラギ24時間以上。
  2. 割りばしでビンから葉っぱを取り出す。水を張ったバット(皿)に入れて、よくすすぐ。
  3. 葉っぱをバットに入れたまま水道水の蛇口を少しだけひねり、弱い水流で葉肉を洗い流す。葉肉がはがれない場合は、バットに水を薄く張り、歯ブラシで優しく叩いた後に洗い落とす。
  4. 酢と食紅をコップに入れて混ぜ、葉っぱを入れて5分程度漬ける。色が付いたら葉っぱの形がくずれないよう気をつけて取り出す。
  5. ティッシュで軽く水分を吸い取り、葉っぱを新聞紙の上に載せる。乾燥すれば完成。

【取材協力】浜松RAIN房
浜松市中区城北3-5-1 静岡大学工学部内(総合研究棟6F)
浜松を中心とした自治体・大学・企業・ボランティア団体などが加盟している、ものづくり・理科の学習体験の場を提供するネットワーク。地域のものづくり・理科活動の支援や人材育成事業を展開している。
問い合わせはTEL.053-478-1759まで
[URL]http://train1.eng.shizuoka.ac.jp