教育

母校の自慢行事 第47回

浜松市立鏡山小学校

(2016年5月26日号掲載)

浜松市立鏡山小学校は毎年、地域の人々に協力を得ながらニジマス釣りを行っています。5月6日、今年度で閉校となる同校最後の体験が行われ、みんなで楽しい思い出を作りました。

思い出いっぱい、最後のニジマス釣り。

プールに放流したニジマスを釣る鏡山小の児童たち

「みんな、魚は怖がらずに触れるか?」

天竜川漁協の若松時吉さんが、鏡山小学校の子どもたちに問いかけました。今日は楽しみにしていたニジマス釣りの日。児童の一人はもう待ちきれないといった表情でうなずき、別の一人は「6歳になったから触れるよ!」と元気な声を上げました。

毎年、5月になると鏡山小学校で行われるニジマス釣り。天竜川漁協で育てたニジマスをプールに放ち、児童は地域の人に釣り方を教わります。全校児童12人と、隣にある鏡山幼稚園の園児4人が参加しました。

エサのうどんを針に付けて、水の中にポチャリ。本日の食いは良好、初めは教わりながら竿をにぎっていた子も、後半は慣れた手つきで釣れるようになりました。

鏡山小学校は143年の歴史を持つ伝統校ですが、今年度で閉校となり、光明小学校に統合されます。地域の人々はこれまで裏山を整備したり、しいたけ栽培や茶摘みを指導したりするなど、子どもたちへ体験の場を提供してきました。

10年以上前にニジマス釣りの体験を始めた若松さんは「自然豊かで少人数の鏡山小だからできることをさせてあげたいと思ってやってきた。閉校になるのはさみしいけど、この学校で育ったことを誇りに思ってくれたら嬉しい」と話します。

体験後のお昼ご飯はニジマスの塩焼きを堪能。午後は学校の脇を流れる百古里(すがり)川へ移動し、アユの稚魚を放流しました。

会の最後は、児童代表の中谷綸杜君(6年)があいさつ。「去年よりもニジマスが多く釣れて、最後のいい思い出になりました。これからは魚を食べる機会を増やして、魚を好きになっていきたいです」と締めくくり、行事を支えてくれた人々に感謝の思いを伝えました。

百古里川にアユの稚魚を放流。2月にアマゴの放流も行っている
10年以上、児童にニジマス釣りを教えてきた天竜川漁協の若松さん(左)