教育

浜松RAIN房コラボシリーズ
試して遊ぼう!科学工作部 最終回

胃腸薬を使って水あめを作ろう。

(2016年9月22日号掲載)

砂糖を入れてないのに甘いのはなぜ?

片栗粉と胃腸薬で作った「水あめ」、どんな味がするのか気になる人も多いだろう。これがビックリ、お店で売られている水あめと全く一緒で、甘くておいしい。砂糖を入れていないのに、一体どうして甘いのだろう。

胃腸薬にはジアスターゼ(アミラーゼ)という酵素が入っている。この酵素は食べ物に含まれているでんぷんを分解して、消化を助ける働きをする。さらに、分解されたでんぷんは「糖」に変化する。ご飯をよく噛むと甘く感じるのは、だ液の酵素がでんぷんを糖に変えているからだ。

今回の実験工作の場合は、ジャガイモのでんぷんから作られている片栗粉が、酵素の働きによって糖に変わっている。それゆえ、砂糖を使っていないのに甘い水あめができるのだ。

でんぷんが糖に変わる様子を見たければ、ヨウ素(イソジンなど)を使って実験してみよう。片栗粉を水に溶かした段階で、ヨウ素を垂らすと青紫色に変わる。だけど、胃腸薬を加えて時間が経過した液体にヨウ素を入れても、色が変化しないことが分かるはずだ。

用意するもの

  • 胃腸薬(ジアスターゼが入っている物・5粒程度)
  • 片栗粉(100g)
  • 水(700ml)
  • コーヒーフィルター
  • 発泡スチロールケース

作り方

  1. 鍋に水を入れて沸騰させる。水に溶いた片栗粉を少しずつ鍋に入れてかき混ぜる。
  2. 1.を60℃ぐらいまで冷ましたら、胃腸薬を砕いて入れる。ドロドロしていた液体がシャビシャビになるまでかき混ぜる。
  3. 2.をコップなどに移し、発泡スチロールのケースの中に入れる。30~40℃の温度で保温して、10時間程度置く。
  4. コップをケースから取り出して、コーヒーフィルターでこす。
  5. こした液体を鍋に入れて煮詰める。粘り気が出てきたら完成!

取材協力/浜松RAIN房
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