教育

母校の自慢行事 第54回

掛川市立日坂小学校

(2016年12月8日号掲載)

掛川市立日坂小学校には、自分で作ったわらじを履いて旧東海道を歩く活動があります。今年は6年生12人が、難所で知られる小夜の中山を行脚しました

自分で作ったわらじを履いて、旧東海道を歩く日坂小の6年生たち

手作りわらじで小夜の中山を歩いたよ。

歩いていると歌碑を発見!小夜の中山を詠んだ歌が書かれていた

江戸時代、東海道の三大難所の一つといわれた「小夜の中山」。浮世絵にも描かれたこの坂道は、旅ゆく人々を悩ませるほど急なものでした。掛川市立日坂小学校では毎年、総合的な学習の一環として、この峠を歩く活動を行っています。

11月8日、午前8時半。日坂小の6年生が、峠を目指して小学校を出発しました。履いているのは、靴ではなくて「わらじ」。江戸時代の人たちの気分を味わうため、自分で作ったわらじを履いて歩きます。わらじの作り方は、地元の人から教わりました。

最初の難所は沓掛(くつかけ)と呼ばれる急な坂道です。慣れないわらじは脱げやすく、子どもたちは峠の途中で何度も結び直しながら登ります。中には脱げた友達のわらじを、丁寧に結んであげる子もいました。

道のあちこちには、小夜の中山を題材にした歌の石碑が建てられています。子どもたちは歌碑を見つけるたびに、記されている歌を詠み上げます。

目の前に広がる茶畑を眺めつつ進むと、「夜泣き石伝説」が残る久延寺も見えてきました。最後の難所である坂を降りれば、ゴールである小泉屋はすぐそこ。約3時間の旅を終えた子どもたちは、お店の名物・子育て飴をほおばりました。

「慣れない歩き方をしたから、爪先や指の付け根が痛い。昔の人はわらじでこれだけの距離を歩くなんてすごいなと思いました。今まで知らなかった句碑や歌碑がたくさんあって面白かったです」と振り返る安達太陽(ひかる)君。歩いた道のりは約6km。わらじはもう、ボロボロになっていました。

3時間の行脚を終えた子どもたち。ボロボロになったわらじが、頑張った証拠だね
いつも何気なく歩いている石段も、わらじで降りると結構大変!