教育

母校の自慢行事 第66回

浜松市立 都田南小学校

(2017年12月7日号掲載)

浜松市立都田南小学校は児童たちがサツマイモを育て、毎年秋に「イモ料理集会」を開いています。戦後、三方原台地を開拓した先人たちの苦労を知るために行われている行事です。

学べ、開拓者精神!サツマイモ料理を作ろう。

今から72年前。終戦直後の食糧不足を補うため、浜松市の三方原台地で開拓事業がスタートしました。当時の三方原台地は荒野が広がり、作物が育たない不毛の地。それでも、入植した人々は懸命に畑を耕し、市内有数の農業地域に育て上げていきました。

そんな先人たちの苦労を学ぶため、都田南小学校では毎年、「イモ料理集会」を開催。入植者たちの命をつないだ食料・サツマイモを使い、芋雑炊を作っています。今年で27回目を迎える同校の伝統行事です。

10月11日、全校児童が体育館に集まり、今年の「イモ料理集会」が開かれました。まずは運営委員の子どもたちが、演劇とスライドショーで開拓時代の様子を紹介。当時の生活を知る武井俊夫さん(82歳)を招き、開拓時代の体験談を聞きました。満州から引き揚げてきた武井さんは「当時は食べ物がなく、サツマイモしか食べるものがなかった。昔の大変さを知って、今を一生懸命生きてほしい」と子どもたちにメッセージを送ります。

集会の後は、6年生が調理室で芋雑炊作りにチャレンジ。材料のサツマイモは、校内の畑で子どもたちが育てたものです。運営委員長の伊藤愛華さん(6年)は「虫に食われて育てるのが大変だった」と振り返ります。白菜やニンジンなどの野菜やご飯とともにグツグツと煮込めば、おいしそうな芋雑炊の完成です。

出来上がった料理は、全校児童やサツマイモの栽培を教えてくれた地域の人々、隣の学区から招いた都田小学校の児童たちにふるまいます。松坂駿太郎君(6年)は「昔ならではの味が出せるように工夫しました」と満足げな表情を見せました。

今年は地元のマーケットで、自分たちが栽培したサツマイモの販売にも挑戦した子どもたち。同校のモットーである「開拓者魂」に磨きをかけています。

戦後の開拓時代を演劇で紹介。衣装や小道具がこだわりのポイント
包丁でサツマイモを一口サイズにカット。うまく切れるかな?
校内にある畑で、自分たちが育てたサツマイモを収穫!