浜松中部学園の6年生は、1年間かけて「中部キッズチャレンジビジネス」に取り組みました。子どもたちが会社を作り、製造・宣伝・販売を行うキャリア教育です。

ビジネスに挑戦!木工製品、いかがですか。

「いらっしゃいませ!」「限定品でーす」。ザザシティ浜松地下に、子どもたちの元気な掛け声が響きます。2月22日、浜松中部学園の6年生は、会場にブースを構えて手作りの木工製品を販売しました。
同学園は浜松市立中部中学校、元城小学校、北小学校が統合され、今年度4月から始まった小中一貫校です。「キッズチャレンジビジネス」は、元城小学校で平成16年から行われていた取り組みを引き継いだもの。6年生が1年間かけて会社の経営について学び、自分の夢や生き方を考えます。
昨年5月、子どもたちは9のグループに分かれ、模擬会社を設立しました。会社ごとに社長、総務、宣伝、デザイン担当を決め、2種類の木工製品を製作。地域の企業の経営者からアドバイスを受けつつ、ポスターやチラシの制作、価格設定なども自分たちで行いました。
当日のブースには手作りのペン立てやティッシュボックス、本棚などが並びました。子どもたちは道行く人に、張り切って製品をPRします。
模擬会社の一つ「ウッド・チューブ」の伊藤温さん(6年生)は「製品は売り物だから、丁寧に作ることを心がけました。商品の魅力や宣伝方法についてもみんなと話し合い、仲間と協力することの大切さが分かりました」と語ります。
用意した約120個の商品は、閉店時間の午後2時前に完売!売上金は今後、子どもたちで話し合って使い道を決めます。物づくりや商品の楽しさ・厳しさを体感する、貴重な機会となりました。


