グルメ

日本人の食の原点 漆黒の海苔

たった一枚でも妊婦の味方!

(2013年4月11日号掲載)

main5.jpg

naitou2.jpg巻き寿司や朝食に…。脇役的な存在の“海苔”ですが、すでに702年「大宝律令」に貢ぎ物の一つに記され、日本古来より貴重な食べ物とされていました。近代に入り欧米人には「ブラックペーパー(黒い紙)」と敬遠されていましたが、今は日本食ブームが追い風となり、健康食品として世界で需要が伸びています。

海苔の魅力は色、香り、旨みの3要素。すべて軽くあぶることで倍増します。中でも旨み成分には、かつお節のイノシン酸、昆布のグルタミン酸、しいたけのグアニル酸が含まれ、3種のアミノ酸が相乗効果を発揮します。

また、海苔はビタミン、ミネラルの宝庫。毎食1枚程度の摂取で、1日の推奨量に対しビタミンA(32%)、ビタミンK(58%)、ビタミンB12(185%)、葉酸(36%)、鉄( %)、ヨウ素(145%)と、妊娠期に重要な栄養素をたっぷり含んでいます。特に多くの妊婦が不足している葉酸は、毎食海苔を1枚食べることで妊娠初期の胎児の神経管閉鎖障害に対するリスクを軽減。母乳中のビタミンK不足は新生児K欠乏症出血症のリスクがあることから、妊娠後期には十分なビタミンK摂取が推奨されています。なお、海苔は3枚で18キロカロリー。低カロリーなところもうれしいですね。

海苔はパリッとした食感と風味が命!封を開け、温度や湿度の高い所に放置しておくと湿気て赤く変色します。長期保存には冷凍庫が最適。小分けしてから袋やタッパに入れて密封すれば、1年間の保存が可能です。再使用時には常温に戻してから開封しましょう。

「即席海苔の佃煮」

recipe.jpg【材料】 海苔10枚、水1/2~1カップ、?油1/3カップ、みりん1/3カップ
【作り方】 湿気た焼海苔をちぎって鍋に入れ、水に浸しふやかす。調味料をすべて入れ、弱火で煮汁がなくなるまで煮詰める。