グルメ

免疫力を高める食生活のすすめ
シリーズ③

白ねぎ

(2013年12月05日号掲載)

血行を良くし体を温めるアリシンが豊富

白ねぎ白ねぎの原産地は中国西北部からシベリアにかけて。日本へは奈良時代に渡来し、『日本書紀』にも記載されているほど、古くから薬用野菜として栽培されてきました。

白ねぎや太い下仁田などの根深ねぎは主に関東で、九条ねぎなどの葉ねぎは関西で好まれています。
ねぎの白い部分と緑の葉の部分とでは、含まれる栄養成分も別。昔から、「風邪にはねぎが効く」と言われますが、これは白い部分に多い辛味と香りの成分アリシンに、血行を促進し体を温める作用があるから。ビタミンB1の吸収を高め、疲労回復にも役立ちます。一方、緑の部分にはカロテンやビタミンCなどが多く含まれ、風邪の予防に効果的。
他にも白ねぎには、肝機能を高め、血圧やコレステロールを下げ、脳卒中や心臓病の予防効果もあることがわかっています。

生、焼く、煮る、炒める。万能食材で美味しく元気

漢方では、ねぎの白い部分を風邪や冷えによる腹痛の治療薬として利用。また、昔から家庭で「風邪には刻みねぎと焼き味噌に湯を注いで飲むと良い」と言われてきました。

白ねぎの旬は冬。寒くなるほど甘みが増して、美味しくなります。焼いても煮ても炒めても良し、生で薬味にも良しの万能食材白ねぎをたくさん食べて、冬を元気に過ごしましょう。

牡蠣と白ねぎの炒めもの

牡蠣と白ねぎの炒めもの

刻んだニンニクと生姜を油で炒め、酒と醤油を振りかけておいた牡蠣、斜め切りした白ねぎを加えて手早く炒める。ねぎはぶつ切りでも良い。オリーブ油でニンニク、唐辛子で炒め、塩で味付け、バルサミコ酢をかければイタリアンに。さまざまな味を楽しめる。

白ねぎと干し桜えびのスープ

白ねぎと干し桜えびのスープ出し汁に干し桜海老を入れて煮立て、薄口醤油で味付け。千切りの白ねぎをたっぷり加えて火を止める。コンソメ味で洋風、ごま油を垂らすと中華風に。ねぎは火を通し過ぎない方がアリシンの効果は大きい。

白ねぎの煮浸し

白ねぎの煮浸し白ねぎを3等分し、薄く味付けした出し汁で20分ほど落し蓋をして煮る。柔らかくなったら梅を1つ入れ、すぐに火を止める。器にねぎを並べ、その上に潰した梅をのせる。硬くて食べられない緑の葉も一緒に入れると、甘みと旨み成分が出て美味しい汁となる。

白ねぎのトマトチーズ焼き

白ねぎのトマトチーズ焼き丸焼きにした白ねぎを切り、厚めに切ったトマトの上に並べ、ピザ用のチーズをのせる。オーブンまたはオーブントースターに入れ、表面に焼き色がついたら取り出す。
協力/「レストランハーモニー」(磐田市)

文・料理/山口雅子
ライター、環境と食のアドバイザー。中医薬膳指導員。静岡県環境学習指導員。日本の伝統料理、薬膳に学びつつ、環境と健康、料理に関するワークショップを行っている。