グルメ

免疫力を高める食生活のすすめ
シリーズ⑦

ハチミツ

(2014年5月1日号掲載)

毎日大さじ1杯のハチミツで体に負担なく病気を予防。

「ハネムーン=蜜月」は、蜜蜂の多産にあやかり、新婚1カ月蜜酒を飲むという古代ゲルマン民族の習慣からきたもの。ハチミツの糖分は吸収されやすく、すぐエネルギーに代わるブドウ糖と果糖なので、精力増強効果も期待されたのでしょう。

ハチミツ

栄養たっぷりの美味しいハチミツを味わうためにも、加工処理・熱処理を行っていない「純粋ハチミツ」を選びましょう。温度が下がると結晶化するのは本来の性質。湯せんすれば透明に戻ります。

ハチミツには強力な殺菌作用があり、古代ギリシャや古代エジプトでは蜂蜜を炎症や皮膚病の治療薬として用いたという記録が残っているほど。その秘密は、高濃度の糖分と高い殺菌作用を持つグルコン酸にあります。また、ビタミンB1、B2、B6、C、Kのほか葉酸やミネラル分を多く含み、栄養価が高いのが特長。体への負担が少ないため、疲労時や病後に効率よく栄養を吸収できるほか、風邪予防、口内炎や便秘、高血圧にも良いとされています。

さらに、女性にとって嬉しいのは美容効果。内側からきれいにするほか、石鹸やローションに少量混ぜて使うと肌に良いと言われています。

ハチミツ料理で美味しく健康に!

薬膳の視点からみると、白砂糖は体を冷やしますが、ハチミツは体を温めます。また、気・血などを補い、体を丈夫にし、病気に対する抵抗力を高める食材。胃の炎症を抑える効果もあります。ここでご紹介するハチミツの香りや風味を生かした料理もありますが、砂糖の代わりとしてふだんの食生活に取り入れたいもの。砂糖に比べカロリーが3割ほど少なく済み、砂糖にはない栄養素を摂ることができます。

シーフードサラダのハチミツドレッシング

シーフードサラダのハチミツドレッシング 夏みかん、グレープフルーツなど柑橘類の房を皮から取り出す。ホタテは塩こしょうし、フライパンで軽く炒めておく。エビは殻と背ワタを取り湯がいておく。ハチミツ、梅酢(ない場合は酢+塩)、オリーブオイルを1:2:4の割合で混ぜ、柑橘から出た果汁も加え、よく混ぜておく。ホタテ、エビ、白身の刺身など好みのシーフードと柑橘、ドレッシングを混ぜ合せ、レタスの上にのせ、プチトマトとクレソンを飾る。

ゴルゴンゾーラパスタのハチミツかけ

ゴルゴンゾーラパスタのハチミツかけゴルゴンゾーラチーズ(青カビチーズ)とハチミツは相性が良く、ナッツと一緒に混ぜてクラッカーやチーズピザの上にのせても美味しい。ここでは自宅でも気軽に調理できるパスタをご紹介。パスタを茹でると同時に、フライパンに豆乳を入れてふつふつしてきたら弱火にして小さく切ったゴルゴンゾーラを入れてよく溶かす。そこに茹でたパスタを絡め、好みで胡椒を振り、炒ったクルミをのせて出来上がり。豆乳やチーズの分量は好みに応じて。

プチトマトのハチミツマリネ

プチトマトのハチミツマリネハチミツ、酢、グレープシードオイル(またはサラダ油)を1:3:3の割合で混ぜ、塩とこしょう少々加えてマリネ液を作る。赤、黄などのプチトマトを10秒ほど茹でてすぐに冷水にとって皮をむく。プチトマトをマリネ液に漬け、冷蔵庫に30分以上おいて食べるが、翌日はさらに美味しくなる。

ハチミツ生姜ドリンク

ハチミツ生姜ドリンク生姜をできるだけ薄くスライスし、熱湯消毒した広口のビンにたっぷり入れる。ハチミツを生姜が被るくらい入れる。2週間ぐらいは常温で、それ以上は冷蔵庫で保存を。好みの濃さに薄めて頂く。飲む時にレモンの輪切りを加えてもいい。風邪予防にはホットで、暑い日には冷やしてどうぞ。

乳児にハチミツは要注意

ハチミツの成分そのものに問題があるわけではなく、ボツリヌス菌の芽胞が混入している可能性(日本では約5%)があり、乳児は体内で発芽し毒素を出す場合があるからです。1歳以上になると、体内で発芽することはないので心配要りません。なお、蒸しパンなど加熱した調理では乳児でも大丈夫です。

文・料理/山口雅子
ライター、環境と食のアドバイザー。中医薬膳指導員。静岡県環境学習指導員。日本の伝統料理、自然に沿った食生活、薬膳に学びつつ、環境と健康、料理に関するワークショップを行っている。