グルメ

免疫力を高める食生活のすすめ
シリーズ⑧

とうもろこし

(2014年6月5日号掲載)

食物繊維と栄養が豊富。腎機能を高め高血圧予防も

とうもろこし

品種は数多くあるが、現在は甘味の強いハニーバンダムが主流。他にウッディコーン、シルバー、ベビーコーンがある。新鮮なものは生でも食べられるが、当日食べない場合は水から茹でて沸騰3分で止め余熱で仕上げて保存を。

とうもろこしは夏野菜の代表格。美味しいと評価の高い森町産は6月に旬を迎え、全国的には9月頃まで収穫されます。糖質とたんぱく質が主成分で、胚芽部分にビタミンB1、B2、E、カリウム、亜鉛、鉄などが豊富。食物の消化吸収力を高め、疲労を取る作用があるため、食欲が出ない夏の栄養補給にぴったり。食物繊維が豊富で腸をきれいにする働きがあり、便秘にも効果的です。

また、余分な水分を出す働きもあるのでむくみを取り、水分を取り過ぎがちな蒸し暑い日本の夏に適しているというわけ。スイカ、キュウリも利水効果がありますが、これらは体を冷やす働きがあります。薬膳的にみると、とうもろこしは平性なので、体を冷やし過ぎることも温め過ぎることもありません。

とうもろこし
他に、腎機能を高め、高脂血症や高血圧予防の効果があるといわれますが、特に「南蛮毛」と呼ばれるヒゲの部分は薬効が高いとされ、漢方薬として用いられるほど。
乾燥させ、お茶として飲んでみてはいかが。

ひげの部分はめしべの花柱。漢方では「南蛮毛(なんばんげ)」と呼ばれ、利尿作用や血圧降下の作用があるとされている。ひげを10分ほど煮出した「コーン茶」はむくみを取り美容にも良いと若い女性に人気。

茹でるだけでなく料理に美味しく活かす

とうもろこしは茹でるか焼くか、単純な食べ方が一番!という方も多いことでしょう。たまには、美味しく料理に取り入れてみませんか。皮は消化が悪いので小さい子どもやお年寄りにはちょっと…という方も、すりおろしてスープにすれば大丈夫。また、ちょっとした工夫で、和洋中いろいろな食べ方ができます。ここでは手間がかからない簡単なレシピをご紹介。いつもとは違うとうもろこし料理に、家族も驚くはず!

コーンじゃが

コーンじゃが生とうもろこし2本に対し、じゃがいも(男爵)4~5個で4~5人分。じゃがいもは面取りせず一口大に、とうもろこしは半分に切り、切り口を下にして包丁で実を芯から切り離し(胚芽を残さないように)、鍋に入れる。だし(洋風に仕上げたい場合はコンソメ)を2カップ半注ぎ強火で煮る。沸騰したら弱火にし、落とし蓋をして10分ほど煮る。醤油で味をととのえ、火を止めていったん冷ます。味がしみ込んだところで、火にかけ汁気を飛ばし、最後に醤油を香りつけに少量回し入れる。器に盛り付け、青ネギか茹でた絹さやをのせる。好みでバターやコショウを加えて。甘味が足りない場合はハチミツを入れてもよい。

コーンとアボカドのサラダ

コーンとアボカドのサラダとうもろこし1本に対しアボカド1個、さやつき枝豆10個ほどの割合で。とうもろこしを茹で包丁で芯から実を削ぎ落とす。枝豆は塩茹でしてさやから外す。アボカドは皮から外してサイコロ状に切り、レモンをふる。ボールにすべて入れて塩コショウで味をととのえる。塩茹でしたエビやホタテなどを加えると立派なオードブルに。柔らかいアボカドをつぶして混ぜ合わせ、フランスパンなどにのせても美味しい。

簡単!コーンスープ

簡単!コーンスープミキサーがなくてもおろし金さえあればOK。1人1本の割合で生のとうもろこしをおろし金ですりおろし、鍋に入れる。水を1人半カップの割合で入れて火にかけ、沸いてきたらスープの素を加えて10分ほど煮る。豆乳または牛乳を1人半カップの割合で加えて塩コショウで味をととのえ、ふつふつとなったら完成。コンソメなら洋風に、鶏ガラなら中華風に。好みでクルトン、青ネギ、刻みパセリなどをのせる。とうもろこしは半分に切ってからおろすとラク。

文・料理/山口雅子
ライター、環境と食のアドバイザー。中医薬膳指導員。静岡県環境学習指導員。日本の伝統料理、自然に沿った食生活、薬膳に学びつつ、環境と健康、料理に関するワークショップを行っている。